文字列を装飾して描画するには?

TLabel を貼って Font プロパティで簡単な装飾は可能ですが、TPath を使えばもっといろんな装飾ができます。

パスは文字列ではなく、フォントをベクトルデータに変換したものです。このベクトルデータはテキスト形式のパスマークアップ構文で記述する事ができます。パスマークアップテキストデータは、XE4 以降のサンプルプロジェクトにある TextLayoutDemo または、Text2Path で文字列から生成する事ができます。

順を追って説明しましょう。

  1. FireMonkey HD アプリケーションを新規作成する。
  2. フォームに TPath を貼る。
  3. Text2Path で Text: 欄に任意の文字列を入力する。リアルタイムで下部のテキストエリアにパステキストデータが表示されるのでこれをクリップボードにコピーしておく。
  4. [オブジェクトインスペクタ] でData プロパティの横にある […] ボタンを押す。
  5. [パスデザイナ] のテキストエリアに先程クリップボードにコピーしたパステキストデータを貼り付ける (右側でプレビューされます)。
  6. 文字列が表示されました。線の太さや色は Stroke プロパティで、塗り潰しの色は Fill プロパティで変更できます。
  7. Fill.Gradient でグラデーション色を指定し、Fill.Kind を bkGradient にすればグラデーションで表示されます。
  8. さらに、TPathTGrowEffect を ぶらさげればこのようにグロー効果が掛かります。

実行時に TPath のパスデータを書き換えたい場合には、TPath.Data.Date プロパティにパステキストデータを代入します。

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