12/08/06

・ FireMonkey で IME を制御する (Windows 用。但し暫定)
　FireMonkey の TEdit や TMemo には ImeMode プロパティがありますが、現状では動作しません。とりあえず、IME を制御するには OnEnter / OnExit イベントハンドラで Vcl.Controls.SetImeMode() を呼び出します。

uses
  .., Vcl.Controls, FMX.Platform.Win;

...

procedure TForm1.Edit1Enter(Sender: TObject);
begin
  SetImeMode(FmxHandleToHWND(Self.Handle), imHira);
end;

procedure TForm1.Edit1Exit(Sender: TObject);
begin
  SetImeMode(FmxHandleToHWND(Self.Handle), imClose);
end;

　SetImeMode() の最初の引数はコントロールのウィンドウハンドルなので、FMX フォームのハンドルをウィンドウハンドルにして渡しています。

　FireMonkey 内部で TSF を使おうとしているっぽいので、本来は IMM32 系の処理をすべきではないと思います...が、動作しないものはどうしようもないですもんねぇ...。

Report No: 105723            Status: Open
[FMX] ImeMode does not work (with Japanese IME)
http://qc.embarcadero.com/wc/qcmain.aspx?d=105723
QCWIN:Defect_No=105723

　ImeMode プロパティが動作しない件は QC#105723 です。関連して、QC#105704 を未然に防止するには、現状この手法に頼らざるを得ないと思われます。

12/08/08

・ LightReport2 ver2.51 Unicode Edition rel.9
　リリースしました。修正点は以下の通りです。

• (U/A) LightRepEx.pas の TLRImage.Print の処理を変更。
• (U) Delphi XE2 用パッケージを追加。

12/08/09

・ TurboPower プロジェクト
　現状を調べてみました。前回調査は 2011/12/08です。

プロジェクト名	バージョン	概要	対応
Abbrevia	5.0	zip 等を操作します。Unicode ファイル名 (アーカイブの中の) にも対応しているようです。
Async Professional	5.00	通信コンポーネント群。Songbeamer 版には XE / XE2 用パッケージ有。
B-Tree Filer	5.57a
Essentials	1.11	Songbeamer 版には 2009 用パッケージ有。
FlashFiler	2.13
Internet Professional	1.16 beta 3	Indy あるしなぁ...
LockBox	3.4.2 20120513	暗号化コンポーネント。Songbeamer 版有。
OfficePartner	1.64 beta
OnGuard	1.14	アプリケーションに使用期限機能や使用制限機能を付加します。Songbeamer 版有。
Orpheus	4.08	120 以上のコンポーネント群。EDN にインストール記事。Songbeamer 版有。
ShellShock	1.02 20110908	TShell 系コンポーネントの高機能版といった所です。
SysTools	4.04 20110908	EDN にインストール記事。Songbeamer 版有。
Visual PlanIt	1.03
XML Partner	2.60 20110904	Songbeamer 版有。

　Delphi 6 よりも前の環境/製品は省略しています。LockBox 以外の更新はないようですね。

12/08/10

・ サンプルソースコード (XE 以降)
　サンプルソースコードは随時更新されています。これを SubVersion で取得する方法は過去の雑談でも書いていますが、簡単におさらいすると、[ファイル | バージョン管理リポジトリから開く...] で以下のように指定します。

• Rad Studio XE
  • リポジトリのURL:
    https://radstudiodemos.svn.sourceforge.net/svnroot/radstudiodemos/branches/RadStudio_XE/
  • コピー先 (Vista 以降):
    C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\8.0\Samples
  • コピー先 (XP 以前):
    C:\Documents and Settings\AllUsers\Documents\RAD Studio\8.0\Samples
• Rad Studio XE2
  • リポジトリのURL:
    https://radstudiodemos.svn.sourceforge.net/svnroot/radstudiodemos/branches/RadStudio_XE2/
  • コピー先 (Vista 以降):
    C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\9.0\Samples
  • コピー先 (XP 以前):
    C:\Documents and Settings\AllUsers\Documents\RAD Studio\9.0\Samples
• Rad Studio XE3
  • リポジトリのURL:
    https://radstudiodemos.svn.sourceforge.net/svnroot/radstudiodemos/branches/RadStudio_XE3/
  • コピー先 (Vista 以降):
    C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\10.0\Samples
  • コピー先 (XP 以前):
    C:\Documents and Settings\AllUsers\Documents\RAD Studio\10.0\Samples

　既に XE3 のサンプルが取得可能なので、眺めてみると面白いと思います。また、XE 等でも改めて DL してみると、TurboPower Abbrevia で zip ファイルを操作するサンプル (当サイトのサンプルコードはこちら) があったりして面白いですよ。テトリスも遊べますしね。

12/08/31

・ UAC と ShellExecute()
　"そうなる条件" がよく解らないので話半分で。

• Windows Vista または Windows 7
• UAC 有効
• ShellExecute() を実行

　とある条件下にて ShellExecute() を実行すると、Secure Window (UAC で暗転するアレ) がタスクバーに最小化の状態で表示 (タスクバーで点滅) され、タスクバーを自動で隠す設定だとユーザが権限昇格ダイアログに気付かないという問題が発生する。

　どうやったら "とある条件" を満たすのかよく解らないが、"CorrectShellExecuteHWND 修正プログラムの使用 (Microsoft)" にもそれらしい事が書いてある...ただ、どう考えても不正な HWnd 値は渡していない。

　この問題に遭遇した時に一番簡単な対処方法は、ShellExecute() の第 1 引数に 0 を渡す事だ。てか、"CorrectShellExecuteHWND 修正プログラム" って何に含まれる訳？Microsoft Application Compatibility Tool Kit？でも、それって根本的な解決にならないしなぁ...。

・ Embarcadero RAD Studio XE3
　XE3 の情報でマトモなのは "RAD Studio XE3プレビュー" くらいのもので、今回は公式な事前情報が全くと言っていいほど聞こえてこない...ワールドツアー関連のブログもあるにはあるけれど。

　XE3 は 2012/09/04 発売で、その日はデブキャンの日でもあるので、前後には評価版もリリースされると思う。噂話レベルの情報はイロイロ出てるのだけれど、ここまで来たら現物 (評価版) で確かめるしかないだろう...なにせ、この期に及んでも What's New in Delphi and C++Builder XE3 すら DocWiki に上がってないのだからね。

　逆に XE3 の予約は開始されているのだけれど、詳細な情報もなしに予約するヒトはまず居ないと思うので、恒例のショップリンクは貼らないでおく事にする。