USB<->シリアル (USB to TTL)

一つは持っておきたい USB<->シリアル (USB to TTL) についてです。



基本的な事


FTDI

FTDI (Future Technology Devices International Ltd.) 社の USB<->シリアルで有名なものは FT232RL があります。

正直、FT232RL 搭載製品を一つ持っていれば何かと潰しが利きます。何故なら、古い Arduino の USB<->シリアル部はこの FT232RL だったからです。

FT232RL ではありませんが、Arduino Pro Mini に直結できるような形状のものもあります。

FT232RL には模造品/海賊版が多いので、秋月電子やスイッチサイエンスから直接購入する事をオススメします。模造品/海賊版はある日いきなり (ドライバが更新されて) 使えなくなる事があります。

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Prolific

Prolific 社の USB<->シリアルで有名なものは PL2303 シリーズがあります。

こちらも模造品/海賊版が多いです。PL-2303H / HX (Rev A) / HXA / X / XA は Windows 8 以降のドライバが存在しません (恐らく模造品/海賊版対策)。これらのチップの載った製品は Windows 7 用のドライバを無理矢理入れる等の対策をしなくてはなりません。

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Silicon Labs

Silicon Labs 社の USB<->シリアルで有名なものには CP2102 があります。

CP2102 はNodeMCU ver1.0ESP32 Core Board の USB<->シリアル部にも使われています。ただ、FTDI に比べると ESP32 の自動プログラミングがかなり不安定です (Windows ドライバを使った時固有のシリコンバグ?)。

設計ミスにより、3.3V に 4.25V を出力してしまうモジュールが出回っているようなので注意が必要です。この件の解決方法はパターンカットだそうです。

RTS (送信リクエスト) / CTS (送信可) / DTR (データ端末レディ) 等の信号を引き出せるモジュールが増えています。このタイプは FTDI Basic とピン互換なので、Arduino Pro Mini にストレートで結線できます。L字ピンヘッダではなく、L字ピンソケットを使えば直結できます。

3.3V 仕様にするには、パターンカット (オレンジ色の線) を行った上で 3V3 をハンダブリッジします。こうする事によって VCC ピンに 3.3V が供給されるようになります。

上下のスルーホールにはピンヘッダが立てられます。RTS が引き出せるので、ESP-WROOM-02 や ESP-WROOM-32 の自動プログラムにも使えます (画像の短いケーブルは自作です)。

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QinHeng Electronics (WinChipHead)

QinHeng Electronics 社の USB<->シリアルで有名なものには CH340G があります...というか、QinHeng Electronics を知らない人の方が多いのでは?

よくトラブルがあるようです。USB<->シリアルはともかくとして、CH340 が載っている Arduino 互換機には手を出さない事にしています。チップの足の間隔が広いので、信号を引き出すのは比較的楽かもしれません。

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Atmel

Atmel 社の USB<->シリアルで有名なものには Atmega16U2 がありますね...知らない?

UNO のココにあるでしょ! (古い UNO には Atmega8U2 が載っています)

格安 UNO 互換機はこのチップが CH340G に載せかえられたりしているので、上の ICSP2 端子がありません。この端子の有無で ATMega16U2 搭載互換機かどうかを判別する事ができます。

DIP タイプの Atmega328P が載っている UNO なら、それを外せば UNO を USB<->シリアルとして使えますが、Arduino の単体製品としての USB<->シリアルが発売されています。

Arduino Mini 専用の USB<->シリアルのようですね。FTDI Basic のチップを ATMega16U2 にしたような感じです。Pro Mini だと直結できるようですが、純正の Arduino Mini の方がややこしい繋ぎ方をしなくてはならないようです。ATMega16U2 が ICSP を持っているという事は...?

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