SHARP X680x0
改造コーナー
ちょっとした改造を行うコーナーです。
1.「MD PAD」のネジを外してバラします。
2.白いコネクタに結線されているコードを3本切断します。黒(1)、灰(7)、白(9)の3本です。
3.以下の様に配線します。
ケーブル側 | コネクタ側 |
黒(1) | 灰(7) |
灰(7) | 白(9) |
白(9) | 黒(1) |
4.結線部をビニールテープ等で絶縁して元通りに組み立てます。
※「ファイティング6B」での話です。また、「ファイティング6B」でもロットによりケーブルの色が異なるかも知れませんので注意して下さい。
※単に変換コネクタを作るだけならば、MDパッドの7,8,9番をX68Kの9,7,8番に入れ替えるだけです(その他のピンはストレート結線して下さい)。
[用意するもの]
・ジャンクの3.5inchFDD(34PINのもの)
・34PINコネクタ(オス)×1
・34PINコネクタ(メス)×3
・フラットケーブル(34芯、50cm以下で適宜)
・電源コネクタと端子(4PINメス)×1(FDD2台の場合、2セット)
・ケーブル(ちょっと太めがいい)30cm×2(FDD2台の場合、4本)
・スペーサー(FDDの固定用、適宜)
[対応機種]
X68000 5inchモデル
[つくってみよう]
1.接続ケーブルの作成
まず、フラットケーブルに34PINコネクタを圧着します(パーツ屋さんで買う時に頼みましょう)。以下の図を参考にして下さい。
フラットケーブルの真ん中(*1の部分)を、「2,6,8,14,16,18,20,21,22,23,24,25,26,27,28,30,31,32,33,34」番を除いてすべてカットします(残るのは20本です)。カットした部分はショートしないようにしておいて下さい。コネクタには三角の印が付いていますが、その印がついている側の端が1番ケーブルです。
2.電源ケーブルの作成
電源コネクタの1番ピンと3番ピンにケーブルを半田付けします。ピン番号はコネクタに明記されています(よーく見ると)。
3.実装
X68kの左側のタワーを開けます。すると外部FDDのコネクタがあります。これをたどると34PINのコネクタがあると思いますのでコレを抜いて作成したフラットケーブルの(*2)の部分を割り込ませます。
次に作成した電源ケーブルの端をX68kの内部から確保します。ちょっと太めのケーブルで、赤いケーブルと黒いケーブルが対になっているものがあればそれから電源をいただきます。赤が+5V黒がGNDですので、作成した電源ケーブルの1番を赤に3番を黒につなぎます。
あとはFDDを接続します(*3のどちらでもよい、二台まで接続可)。内蔵場所は任意です。フラットケーブルが50cm程度あれば下に引き回して右のタワーに内蔵できます。
4.FDDの設定
おそらくジャンパピンがあるでしょうからこれを「2」に設定します(2台目があればそれは「3」に設定します)。「0」と「1」は5inchFDDが使用しているので、重複しないようにしましょう。
5.テスト
すべて接続したら起動します。そしてコマンドラインから「Drive」と入力して、FDDが3台(または4台)表示されればOKです。されなかったら、コネクタの向きを確認しましょう。フラットケーブルをちゃんとカットしたか?またはカットしすぎていないか確認しましょう。
※このままではFDの読み込みしかできないので、フリーウェアの「EXPFD.X」を登録する必要があります。実はこちらにもFDD接続方法が記載されていますが、こちらは外付けですので半田付けの手間がかかります(PIN番号を読むのが面倒クサイ)。しかしこちらのマニュアルを読んでから作業するのがベストであると私は思います(^_^);
他の人のやり方も見てみる
X68000に3.5inchFDDをつなぐ(Katsunori Suzukiさん)
FDD増設の手引き(Hiroaki KOBAYASHIさん)
3モード3.5"FDDを増設する(KAWA lab.)
[用意するもの]
・フラットケーブル(26芯、40cm程度で適宜)
・電源コネクタと端子(4PINメス)×1
・50PIN圧着コネクタ(メス)×1
・ケーブル適宜(HDD-Busy LED用)
・取り付けステー用アルミ板(HDDの固定用)
・3.5inchHDD(50PINのもの)
[対応機種]
X68000 XVI
[つくってみよう]
1.接続ケーブルの作成
まず、フラットケーブルに26PINコネクタを2個圧着します。以下の図を参考にして下さい。
接続ケーブル(表) | 接続ケーブル(裏) |
26PINコネクタは左タワー左下のケーブルに付いているものを流用します。50Pinコネクタは以下の配線表を元に配線して下さい。
26PIN コネクタ |
50PIN コネクタ |
信号名 | 26PIN コネクタ |
50PIN コネクタ |
信号名 | |
1 | 26 | DB0 | 14 | 41 | ATN | |
2 | 27 | DB1 | 15 | |||
3 | 16 | - | HD BUSY | |||
4 | 28 | DB2 | 17 | 43 | BSY | |
5 | 29 | DB3 | 18 | 44 | ACK | |
6 | 30 | DB4 | 19 | |||
7 | 20 | 45 | RST | |||
8 | 31 | DB5 | 21 | 46 | MSG | |
9 | 32 | DB6 | 22 | 47 | SEL | |
10 | 33 | DB7 | 23 | |||
11 | 24 | 48 | C/D | |||
12 | 34 | DBP | 25 | 49 | REQ | |
13 | 38 | TERMPWR | 26 | 50 | I/O |
26PINで50PINコネクタに対応していないものはすべてGNDに接続して下さい。HD-BUSYランプを点灯させたい場合には26PINコネクタの16番を50PINコネクタに接続せずにHDDのLEDの足に接続して下さい。この16番を50PINコネクタGNDに接続するとHD-BUSYランプが点きっぱなしになります。接続しないと当然ランプは点灯しません。
2.電源ケーブルの作成
XVI電源ケーブル(3PIN)はカットして4PINの電源コネクタを付けます。ピン番号はコネクタに明記されています(よーく見ると)。
コネクタ PIN番号 |
XVI電源 ケーブル |
|
1 | 赤 | |
2 | 黒 | |
3 | (黒) | |
4 | 青 |
2番と3番はショートさせた方がいいと思います(念のため)。
3.実装
X68kの左側のタワーにある内部SCSIコネクタ(元々26PINコネクタがあった場所)に、作成した接続ケーブルを付け、アルミ板を加工した取り付けステーを付けます。木ネジはX68Kの中に不必要に止めてある奴(^^;を使います。後はSCSI-HDDをステーに固定して、接続ケーブルと電源コネクタを接続します。必要ならHD-BUSYのケーブルをHDDのLEDの足(またはコネクタ)に接続します。
4.テスト
すべて接続したら起動します。FORMATコマンド等でドライブがちゃんと認識されているか確認して下さい。
※DOS/V等を自作されている方はジャンクを使ってタダで接続(もちろんハンダ等は別)できるでしょう。私も製作費は0円でした。