Quality Central についての基礎知識

Quality Central の閲覧 (Web Client)
 QCを閲覧するのは簡単です。まず、http://qc.codegear.comへ行きます。
 

 Quality Centralの右側にあるこの部分で検索を行います。QC番号が判っているのなら、"Go To Report"の上にあるテキストボックスに数値でQC番号を入力し、"Go To Report"ボタンを押します。 或いはブラウザで"http://qc.codegear.com/wc/qcmain.aspx?d=xxxxx"と直接入力します。"xxxxx"の部分にQC番号を数値で入力して下さい。

 高度な検索を行うには"Search"とあるリンクをクリックします。ブラウザで直接入力するなら"http://qc.codegear.com/wc/qcmain.aspx?se=1"です。
 

 "Select a Project to search:"でQC検索したいプロダクトを選択し、"Platform:"でプラットフォームを選択します。プラットフォームは通常"All platforms"でいいでしょう。そして"Version:"で製品のバージョンを選択します。 絞り込みを行いたいのなら、検索フォームの下の方にある"Keywords:"に適当なキーワードを入力します。後は検索フォームの最下部にある"Submit Search"を押すだけです。

 単にQC一覧を得たいのなら、ブラウザで直接入力する方法もあります。例えば、以下のリンクはDelphi2009のすべてのQCを表示します。

http://qc.codegear.com/wc/qcmain.aspx?search=1&proj=10&vers=12.0

 以下のリンクはDelphi2009のQCのうち、Openになっているもののみを表示します。

http://qc.codegear.com/wc/qcmain.aspx?search=1&proj=10&vers=12.0&stat=10

CGIのパラメータは以下のようになっています。

Product (proj=xxx): Version (vers=xxx): Status (stat=xxx):
Value: Product:
10 Delphi for Win32
15 C++Builder
270 Delphi for .NET
370 Delphi Prism
430 Delphi for PHP
Rad PHP
HTML5 Builder
Value: Delphi for Win32 C++Builder Delphi for .NET Delphi Prism Delphi for PHP
21.0 Delphi XE7 (Carpathia) C++Builder XE7 (Carpathia)
20.0 Delphi XE6 (Proteus) C++Builder XE6 (Proteus)
19.0 Delphi XE5 (Zephyr) C++Builder XE5 (Zephyr)
18.1 Delphi XE4 Update 1 C++Builder XE4 Update 1
18.0 Delphi XE4 (Quintessence) C++Builder XE4 (Quintessence)
17.2 Project 64 Update
17.1 Project 64
17.0 Delphi XE3 (WaterDragon) C++Builder XE3 (WaterDragon)
16.4 Delphi XE2 Update 4 C++Builder XE2 Update 4
16.3 Delphi XE2 Update 3 C++Builder XE2 Update 3
16.2 Delphi XE2 Update 2 C++Builder XE2 Update 2
16.1 Delphi XE2 Update 1 C++Builder XE2 Update 1
16.0 Delphi XE2 (Pulsar) C++Builder XE2 (Pulsar) Prism XE2
15.1 Delphi XE Update 1 C++Builder XE Update 1
15.0 Delphi XE (Fulcrum) C++Builder XE (Fulcrum)
2010.1 Delphi Prism April 2010 Release
(Prism 2011?)
14.2 Delphi 2010 Update 2 C++Builder 2010 2
14.1 Delphi 2010 Update Beta C++Builder 2010 Update Beta Delphi Prism 2010 Update
14.0 Delphi 2010 (Weaver) C++Builder 2010 (Weaver) Delphi Prism 2010
12.3 RAD Studio 2009(UPD3&4)
12.1 RAD Studio 2009(UPD1)
12.0 Delphi 2009 C++Builder 2009 (Tiburon)
11.2 RAD Studio 2007(UPD)
11.1 RAD Studio 2007
11.0 Delphi 2007 C++Builder 2007 (Highlander)
10.0 BDS 2006
9.0 Delphi 2005 Delphi 2005
8.0 Delphi 8
7.0 Delphi 7
6.0 Delphi 6 C++Builder 6
5.0 Delphi 5 C++Builder 5 HTML5 Builder
4.4 Rad PHP XE2 Update 4
4.3 Rad PHP XE2 Update 3
4.0 Delphi 4 C++Builder 4 Rad PHP XE2
3.0 Delphi 3 C++Builder 3 Rad PHP XE
2.01 Delphi 2 (Pached)
2.1 Delphi for PHP 2.1
2.0 Delphi 2 Delphi for PHP 2.0
1.5 Delphi for PHP 1.5
1.2 Delphi for PHP (Update2)
1.1 Delphi Prism Feb Update
1.01 C++Builder (Pached)
1.0 Delphi C++Builder Delphi Prism Delphi for PHP
Value: Status:
10 Open
20 Resolved
30 Closed
40 Reported
50 Withdrawn
60 Automated Report
70 Pending

QCのステータス
 QCのステータスは以下の通りです。

Status: Description:
Reported 新規の欠陥、テスターによるレビューが必要。投稿した直後のステータスです。
Open オープンされた欠陥、解決が必要。投稿が受理され、問題として認識された状態です。
Close クローズされた欠陥、作業の必要無し。問題が色々な意味で解決した状態です。
Withdrawn 報告は提出者によって取り下げられた。
Pending さらなる詳しい情報/手順が必要。
Resolved 解決された欠陥、検証が必要。
Automated Report IDE からインシデントレポートを送った場合にこのステータスになります。

 QCがCloseされたからと言って無条件に喜んではいけません。Closeされた案件は"Resolution:"を確認する必要があります (res=xxx)。

Resolution: Value: Description:
Fixed 10 不具合が修正された
Deferred to Next MS 20 不具合は、次のマイルストーンに延期された
Cannot Reproduce Bug 30 不具合は、報告にあるように再現できなかった
As Designed 40 動作は仕様です
Duplicate 50 不具合は重複している(重複した不具合Noを示す必要がある)。
投稿は他のQC、或いは内部バグトラッキングシステム(RAID)に既に存在しているという事です。
Test Case Error 60 登録された不具合の説明が妥当ではない
Need More Info 70 より詳しい情報/デモ/手順が必要
Deferred to Next Release 80 不具合は、次の製品リリースに延期された
Retest 85 現在のビルドで再テストしてください
Checked In 90 配布される予定
Third Party 110 サードパーティの問題
Cannot Fix 150 修正出来ない(ベンダーの問題)
Defer to Inline 160 インラインによるリリースで修正する
Readme 175 Readmeへの記述
Feature Removed 180 この不具合はもはや意味が無い
Web Update 190 RTM後、Webアップデートで修正する
Won't Do 200 この問題は実装/修正されない
Inactive 210 欠陥は非活性化された(多くは旧バージョンについての報告)。

 つまり、Fixed以外は、本当の意味での解決ではない事になります。ここに書かれている以上の詳しい情報は"QualityCentral 共通ユーザーガイド"に掲載されています。

QCに対してアクションを起こす

 QCに対してアクションを起こす方法が幾つかあります。

 まずはVote。Vote(投票)して、重要度を押し上げます。VoteできるQCは"Open"になっているものだけです。
 

 "Total Votes:"は現在Voteされているポイント数です。"[Vote for This Report]"のリンクをクリックしてVoteします。
 

 上部には今までVoteしたQCがリストされています。上部にはVote対象のQCが表示されています。"Your Vote:"のテキストボックスに、Voteするポイントを入力します。 持ちポイントは通常10ポイントあるので、1ポイントずつVoteするのであればQC10件に対してVoteできます。「これは重要だ!」と思ったのなら、一つのQCに集中して10ポイントを注ぎ込む事もできます。 Voteするポイントが足りない場合には既存のVoteから"[Remove This Vote]"でVoteを取り消すしかありません。ClosedになっているQCに対していつまでもVoteポイントを付けているのは無駄なので、 特殊な事情がない限り、Closed-QCに対するVoteは取り消しましょう。

 # *検閲済* になっているのは"Beta Report(FieldTestでのQC)"へのvoteだからです(^^;A

 余談ですが、RatingはWebブラウザからは操作できない(以前はできていたのですが...?)事もあって重要視されていない気がします。そしてRatingそのものも、重要度に対するものではなく、このレポートを理解し易かったか?というレイティングだったりします。

 続いてコメントです。該当QCの下部に行き、
 

 "[Add Comment to This Report]"のリンクを押してコメントを追加します。ここで注意点なのですが、QualityCentralのサイトはUTF-8で記述されていますが、日本語は通りません。 そもそも日本語で書いてはいけないのですが、サンプルコードを書くときに定数として日本語を使いたい場合があります...しかし、それはできません。日本語の定数はコントロール文字列で置き換える必要があります。

 コメントはQCに賛同する時、または自分が投稿したQCにケチがついた時(^^;A、あるいは"Fixed"以外でClosedされた時に記述するとよいでしょう。また、翻訳しながらコメントを書いているとタイムアウトの憂き目に遭う事があるので、一旦テキストエディタ等で推敲してからコピペで投稿するといいと思います。

QCを投稿する
 "QualityCentral Windows Client"以前はborland.public.*.japaneseにて"QC代理登録"が行えていました。日本語でバグレポートしたら、CodeGearの方が英語でQC登録してくれるというものでした。 その後、ディスカッション・フォーラムが出来ましたが、こちらでは"QC代理登録"は行えません

 問題報告には"自分で投稿するのが最も手っ取り早い"というのは確かなので、自力でQC登録する方法を紹介したいと思います。

 のっけからなんですが、QC投稿にWebブラウザを使うのはやめておいた方がいいと思います。"QualityCentral Windows Client"の使用をオススメします。 "QualityCentral Windows Client"は多少古い製品にも付属していますし、"http://qc.codegear.com/BCDownloadCGI.exe/disclaimer"から最新版をDLする事もできます。

 ["QualityCentral Windows Client"の初期設定]
  1. Delphiから[ツール(T) | QualityCentral (Q)]、或いは"$(BDS)\QualityCentral"から"qualitycentral.exe"を直接起動します。

  2. 初回起動時にはプロキシサーバの設定を行います。



    特に設定の必要がなければ、そのままOKボタンを押して下さい。

  3. 起動時にはログインダイアログが表示されます。



    デベロッパーネットワークのMailアドレスとパスワードを入力し、OKボタンを押して下さい。"Save Password"にチェックを入れておくと、次回からはパスワード入力を求められなくなります。

  4. あなたが何かしらのフィールドテストに参加しているのなら、"QualityCentral Windows Client"の[View | Options...]で環境設定を行います。



    "Beta Registering"タブで、フィールドテスタ用の情報を入力し、Applyボタンを押します。

 ["QualityCentral Windows Client"での投稿]
  1. ツールバーの"(Insert)"ボタンを押します。



  2. 以下のすべての情報を埋めます。



  3. Description、短い説明(タイトル)と説明を記述します。



  4. Steps、問題を再現させるための手順を記述します。



    詳しい記述方法は後述します。なお、Stepsの記述がないと投稿の際に警告が出る事があります。ヘルプの誤記等、再現手順を書きようがない場合以外はStepsを必ず記述して下さい。

  5. ツールバーの"(Post)"ボタンを押して投稿を確定させます。



    投稿をキャンセルするには"×(Cancel)"ボタンを押します。
 [添付ファイルを追加する]
  1. QC投稿直後に"Attachment"タブを開きます。
  2. メニューから[Reports | Add Attachment...]または、リストの上で右クリックし、コンテキストメニューから"Add Attachment..."を選択します。
  3. ZIPで固められた添付ファイルを選択します。
 [QCを検索する]
  1. ツールバーの"(Query)"ボタンを押します。



  2. 以下の任意の項目を埋めます。



    これらの検索方法をよく使います。
  3. ツールバーの"稲妻マーク"のボタンを押します。



  4. 検索条件に該当するQCが複数存在した場合には、ツールバーの"ナビゲーション"ボタンでQCを移動する事ができます。



    また、ツールバーの"一覧切り替え"ボタンで該当したQCの一覧を表示/非表示にできます。





    レポート一覧からQCを選択すると、該当のQCがカレントレコードとして表示されます。
    レポート一覧は右クリックし、[Modify Columns...] を選択する事により、表示するフィールドを追加/削除できます。また、レポート一覧のフィールドの並びはドラッグ&ドロップで入れ替える事が可能です。
    レポート一覧で一度に表示できる件数はデフォルトで 200件 になっていますが、[View | Options] の "User Information" タブにある "Max Search Return Count" にて上限を増やす事ができます。
 [QCを編集する]
  1. 任意の方法で編集するQC(自分が投稿したQCのみ)を検索します。

  2. ツールバーの"(Edit)"ボタンを押します。



  3. 内容を編集します。

  4. ツールバーの"(Post)"ボタンを押して投稿を確定させます。



    投稿をキャンセルするには"×(Cancel)"ボタンを押します。
 [QCを削除する(取り下げる)]
  1. 任意の方法で編集するQC(自分が投稿したQCのみ)を検索します。

  2. ツールバーの"(Delete)"ボタンを押します。


    ※Statusが"Withdrawn"になります。

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 情報がある程度公開されているので、自作する事も不可能ではありません。腕に自信がある方は"QualityCentral Webサービスガイド"をご覧ください。


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