SHARP PC-1445 の修理

SHARP PC-1445 の修理に関する記事です。




分解

精密ドライバーが一本あれば分解可能です。

工具 用途 入手先
精密プラスドライバー #1 分解用 100 円ショップ

プラスチックシャーシは 6 本のネジで外せます。右上に 1 本ネジが足りない気がするかもしれませんが、これで正常です。

右上と左下のスプリングに注意しながらプラスチックシャーシを外してください。基板は右上のネジ 1 本で固定されています。

兄弟機の PC-1417G には圧電サウンダーがありませんが、PC-1445 にはありますので、リード線を引きちぎらないように注意してください。



圧電サウンダー (スピーカー) が千切れちゃったのだけれど?

リード線が外れただけならハンダ付けすれば OK です。

電極 リード線 基板 圧電サウンダ
プラス 右側 内側
マイナス 左側 外側

外して無くしちゃった人は、直径 22mm までの圧電サウンダ (スピーカー) を探しましょう。Amazon とかでも入手可能ですが、秋月電子等で買った方が安いです (送料を考えなければ)。直径 20mm くらいの圧電サウンダだと入手性がいいと思います。

リード線が付いていない圧電サウンダはハンダ付けの難易度が高いので、短くてもリード線の付いているものを買った方がいいと思います (付け替えは難しくない)。



メモリ増強

オリジナルの SHARP PC-1445 のメモリは 8KB ですが (MEM=7372)、16KB 化する事が可能です。


概要

PC-1417G のメモリ増強方法と全く同じです。


メモリ購入

メモリは秋月電子から購入しました。購入時価格は 1 個 100 円でした。失敗を考えて最低でも 2 個購入したほうがいいかと思います。

8KB の SRAM です。


メモリ交換

メモリ増設の手順は次の通りです。事前に基板だけにしておいてください。

  1. 電池ホルダの右側に空きパターンが見えます。
  2. 〇印の箇所をハンダブリッジします。上から左・右・左です。
  3. SRAM をハンダ付けします。左下が 1 番ピンです (凹みが左)。使用している SRAM が異なるので、(PC-1417G の時とは違い) ジャンパは不要です。
  4. すべての作業が終わった所です。
  5. 電源を入れ (RUN モード)、MEMENTER とタイプしてください。15564 が表示されれば 16KB 化成功です。

簡単な BASIC プログラムを登録してエラーにならなければ大丈夫です。疑り深い人は、&2100 に POKE で値を書き込んで、

POKE &2100, 123

PEEK で確認してみましょう。

PEEK &2100

これで大きなプログラムを実行できるようになりますね。



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