SHARP PC-1260 の修理

SHARP PC-1260 の修理に関する記事です。




圧電サウンダー (スピーカー) が千切れちゃったのだけれど?

リード線が外れただけならハンダ付けすれば OK です。

グレーのプラスチックシャーシはネジ留めされていない状態で作業しましょう。ポリイミドテープで周囲を保護しておくとシャーシを溶かす事故を防げます。

電極 リード線 基板 圧電サウンダ
プラス 上側 内側
マイナス 下側 外側

外して無くしちゃった人は、直径 22mm までの圧電サウンダ (スピーカー) を探しましょう。Amazon とかでも入手可能ですが、秋月電子等で買った方が安いです (送料を考えなければ)。直径 20mm くらいの圧電サウンダだと入手性がいいと思います。

リード線が付いていない圧電サウンダはハンダ付けの難易度が高いので、短くてもリード線の付いているものを買った方がいいと思います (付け替えは難しくない)。



裏蓋のネジを無くしてしまったのだけれど?

M2 皿ネジ 8mm が適合しますが、ほんの少しだけ長いので、全体の長さを 7.50mm 程度まで削ったほうがいいと思います。このネジは普通のホームセンターでも見かけます (当方が購入したものは実測で 7.85mm でした)。

裏蓋用とシャーシ用で微妙に長さが異なるようです。

場所 ネジ 実測長 代替推奨 本数
裏蓋 M2 皿ネジ 7.80mm 7.50mm 2
プラスチックシャーシ 7.75mm 1
メモリ基板固定 3

長い M2 ネジをキレイに切断するには ENGINEER PA-01 を使うとよさそうです。

ネジが長すぎるとキツめに締めた時に表のアルミプレートが凸ってきます。



メモリ増強

SHARP PC-1260 のメモリは 4.4KB で PC-1261 は 10.4KB です。PC-1262 は PC-1261 の価格改定版なので、PC-1260 と PC-1261/62 との実質の違いはメモリ容量だけとなります。

概要

PC-1260 のメモリ増強の概要については Kyoro's Room Blog さんの記事にあります。

16KB 化も可能なのですが、PC-1261/62 でも扱えない機械語からしか使えない領域なため、本記事では 10KB 化の記事を参考にする事にしました。手順がいくつか増える程度で、それほど難しくはないと思われるので腕に覚えのある方は 16KB にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。


メモリ購入

メモリは秋月電子から購入しました。購入時価格は 1 個 40 円でした。失敗を考えて最低でも 2 個購入したほうがいいかと思います。私はキリのいい数字になるように 5 個購入しました。

32KB の SRAM です。8KB 分を利用します。


メモリ交換

メモリ交換の実際の手順は次の通りです。

  1. 裏蓋のネジを外し、電池蓋を外して電池を抜きます。メモリ基板を固定しているネジを 3 本外します。
  2. メモリ基板が外れました。メモリ基板に導電ゴムがくっついてきた場合は剥がして本体側に戻しておいてください。このメモリ基板には幾つかバージョンがあるようですが、やる事は同じです。
  3. 交換対象なのは画像右上の 2KB SRAM です (TC5517 or HM6116)。SRAM の足にたっぷりと追いハンダをして剥がします。ヒートガンをお持ちの方はヒートガンを使ってもいいのですが、周囲のチップにダメージを与えないように注意してください。
    どのみちこのメモリを再利用する事はないと思いますので、ピンをニッパでカットしてから作業した方が簡単かもしれません。剥がした後はハンダ吸い取り線でパッドのハンダを可能な限り除去し、IPA や無水エタノールで焦げたフラックスを除去し、さらにフラックスを塗っておきます。
  4. 交換用 SRAM をハンダ付けします。
  5. 次の作業を行います: ジャンパーは抵抗の足とかでも構いません。私はジュンフロン線を使いました。J2 はちゃんとパターンカットできているかどうかテスターを当ててみる事をオススメします。
  6. メモリ基板を取り付ける前にメイン基板のジャンパ線をルート変更します。交換した SRAM の方が厚みがあるので、これを行わないと (SRAM の下にジャンパ線があると) メモリ基板が浮いてしまいます。ジャンパ線を切断しないよう、注意して移動させてください。
  7. メモリ基板を取り付ける際には下側のネジから締めるようにしてください。上のネジを先に締めると導電ゴムが接触不良を起こす事があります。導電ゴムやコンタクト部分を素手で触った覚えがあるのなら、IPA や無水エタノールで清掃しておきましょう。
  8. 電池を入れ、電池蓋をセットしたら、ALL RESET を押して下さい。それでも何かおかしいようであれば RUN モードの位置で ALL RESET を押して下さい。
  9. 電源を入れ (RUN モード)、MEMENTER とタイプしてください。9342 が表示されれば 10KB 化成功です。

簡単な BASIC プログラムやリザーブキーを登録してエラーにならなければ大丈夫です。疑り深い人は、&4080 に POKE で値を書き込んで、

POKE &4080, 123

PEEK で確認してみましょう。

PEEK &4080

これで多くの PC-1261/62 用プログラムを実行できるようになりますね。



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