(08/08/01~)

08/08/26

Delphi 2009 & C++Builder 2009
 初代 Delphi から続いた 68,000 円(税別) の価格がついに破られました...という話。BDS 2006 / Turbo を除くと、Delphi 単体の "マトモに開発ができるエディション (Professional とかの事)" は、ずーっと 68,000 円 (税別) だったのだけれど、今回は 98,000 円。Enterprise の値段は据え置き。Architect も値上がり。

 これは流石に高いと思う。何も 「標準価格が 2 万円台ならいいのになぁ...」 といった無茶を言う訳ではなく、単純に

「Delphi 2007 (R2) が 68,000 円なのに、Delphi 2009 が 1.5 倍弱の値が付く理由が解らない」

 「10,000 円のものを 5,000 円で売ったからといって、客が 2 倍以上になるとは限らない (薄利多売の否定)」というのは正論ではあるから、Delphi 2009 が 68,000 円であったら何も文句は言わないし、値下げしろとも言わない。ただ、プレスリリースの内容を見て 1.5 倍弱の価格差を納得できる人間はそうはいないと思う。Delphi 2009 に Delphi 2007 がオマケで付いてくるなら納得もできるけれど、それはないみたいだし。

 Borland / Inprise 時代の価格設定は参考にならないかもしれないけれど、

 確かに法人購入する場合には、"2~3 日分の人件費が 3~4 日分に変わった程度" というだけではある。それを高いと思うか安いと思うかはヒトそれぞれ。

 僕が "高い" と言っているのは、"Delphi という製品に対する正当な対価" という意味ではなく、上司とかに稟議書を書く際に "プレスリリースの内容でそれが通るのか?" という意味。特に Unicode 化というのは理解されにくいだろうし、プロジェクト移行に関しても FT に参加していないのなら "買ってみなければわからない" という状況なので、そんな博打に付き合ってくれるかどうかは稟議書を書く人 (への信頼度) 次第になってしまうような気はする。

 未だ NDA に縛られる身なので、「オススメする」 「オススメしない」 という主観的な意見すらこのサイトでは書けない...何故ならその根拠となる情報が出せないからだ。実際に主観的な意見を出せるのは製品(トライアル含む)が一般に手に入るようになってからになると思う。他のFTerから情報が出回り始めるのもその頃だろうから、デブキャンの後で検討するというのもテだと思う。ちなみに、トライアル版は 9 月上旬に DL 可能になる予定になっているようだ。

 「あなた(の会社)は "Delphi 2009" を購入するのか?」 という問いに対しては 「はい」 とだけ答えておきます。


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