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Compaq Proliant ML350
お客さんトコの ML350 が壊れた。電源が逝ったっぽい。このサーバにしか置かれていないファイルが多数あり、このファイルがないと業務に支障をきたすという事でどうにかする事になった。
別のお客さんが、ML350 G2 を所持していたのを思い出したので、無理を言って電源をちょっとだけ貸してもらうように約束を取り付けた。そして、業務終了後に電源を見てみたのだが...残念ながら補助電源コネクタが異なるようだった。これでもう八方塞がりになってしまった。
ML350 と同じ規格の電源 (216108-001) を使っているのは、
これらのようだ。こうなったら、もう中古をあたるしかない。幸い、Yahoo!オークションにて ML310 の出品があったので、即決で落札した。・
Compaq Proliant ML310
出品者が隣県の方だったので、すぐに現物が届いた。さて、電源を移植するか...とケースを開けてショックを受けた。電源の型番が違うのだ。ML310 の電源の型番は "292480-001" となっていた(電源概要の記述と違うのだが?)。補助電源コネクタは同一なのだが電源ケーブル長が短く、そのまま置き換える事は物理的に無理なようだった。
電源ケーブルを延長してもいいのだが、数十本のケーブルをハンダするのは結構な労力だし、そもそも僕は電気屋じゃない。自分で使う分にはやってもいいけど、流石にお客さんのをやる気にはならなかった。
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それはともかくファイルの吸出し
USB の外付け HDD に ML350 のファイルを退避させようとした...遅い。シャレにならないくらいに遅い。どうやら USB 1.1 のようだ。それなら、と USB HDD の中身の HDD を取り出して ML350 へ接続したら、その HDD から起動しようとしやがる。起動順序は RAID よりも IDE が優先されてしまうのか。BIOS 設定を見たが、ざっと見た限りでは優先順位は変更できないっぽい。こんなのを調べていても時間の無駄なので、手持ちの "USB 2.0 インターフェイスカード" を挿してファイルコピーを行った。
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お客さんの要望
現在、このサーバはファイル置き場としてしか利用されていない。ただ、古くからあるサーバなので、ネットワークドライブとして利用されていたり、ショートカットが決めうちで作られていたりする。数十台からある PC を設定し直すのは大変な労力であり、この作業分を普通に請求しても "上のヒト" は納得しないだろう。
現実的な解は、別の PC にファイルを移し、このサーバと同じコンピュータ名、同じ共有名を再現する事だ。これならそのままリプレスできるし、サーバを利用している社員の方の手間も掛からない。「では、ML310 へ入れようか」 と思ったら、OS レスか。余ってる OS なんか持ってないだろうし、サーバなのでドライバ集めからやらないとインストーラが IDE すら認識しない...却下だな。
てな訳で、社内に転がっていた Windows 2000 の PC を使う事にした。「こないだまでちゃんと動いてたしな♪」とタカを括っていたのだが、いざ起動してみると "S.M.A.R.T. エラー" の文字が。いつもならいきなり逝ってしまうのに、こんな時に限ってエラー出るのな。頭に来つつも、さらに他の PC から HDD を抜いてそれをフォーマットして使う事にした。
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結論
「サーバは汎用的な部品で安く作って壊れたら買い換える」というのがいいんじゃないかと。もちろん、バックアップは確保できるような構成で。RAID 5 は無意味だと思うようになってきた。HDD 以外の障害時には足枷にしかならないし。
サーバ製品は特殊な部品やパーツが多く、故障時に非常に困る。長寿命なのかもしれないけれど、今回のは長寿命が仇となっているし。
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Delphi "Fulcrum"
このサイトの更新が滞っていた事でお解かりかもしれないが、本業が忙しく、今回の FT には参加していない。状況が変わればどうなるか分からないが、現状では、RTM までに参加できる気がしない。FT に参加している方の健闘をお祈りしております。
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