いつもの "残念な方" があちこちでご迷惑をお掛けしております m(_ _)m
さて。この一連の話には前提条件があります。
- 価格リークの話が本当である。
- XE5 の発売時期の話が本当である。
- 新版がリリースされたら Update は提供されない (実質パッシブ入り)。
これらがすべて本当であるという条件下での話です。
"XE3 購入者が割を食う” という話
Update2 がリリースされた直後に僕はこう書きました。
主に C++Builder 向けのアップデートのようです。Resolved で Checked In の QC がまだまだあるので、比較的早期に Update3 がリリースされる気がします。ひょっとすると Mobile Studio のリリースに合わせて出してくるのかもしれませんね。
Update1 と Update2 の内容は以下の通りです。
http://edn.embarcadero.com/article/42770
http://edn.embarcadero.com/article/42863
- C++Builder の 64bit コンパイラ
- C++Builder の QC
- リグレッション の QC
これが殆どです。"リグレッション" というのは、以前のバージョンでは発生しなかった問題が新機能追加等によってバグを生むといういわゆる "エンバグ" です…つまり、修正されて当然の QC とも言えます (XE3 では BDE 関連のリグレッションが多いですね…今思えば FireDAC 絡みなのか?という気がしないでもないですが)。
Update1 や Update2 では Delphi XE3 のバグは殆ど修正されていません。但しそれは "QC で入れられた" という枕詞が付きます。Update は QC のバグだけではなく、エンバカデロ社内のバグトラッキングシステム (昔は RAID と言っていたけど、今もそうなのかは不明) に挙がっている不具合も含まれるからです。
社内 BTS に入れられたバグは知る由がないので除外するとしても、Update2 リリース直後に Delphi の "Resolved で Checked In な QC" は結構あった訳です。もちろん XE3 で入れられた QC の話です。この Resolved という状態は、
投稿したレポートは解決しましたが、検証が必要な状態のステータスです。
Checked In というのは、
配布される予定
というステータスなのです (詳しくは http://edn.embarcadero.com/jp/article/38793) 。
そして、"新版がリリースされたら Update は提供されない" という話が関係してきます。ひょっとするとこれらの QC は検証が終わっていないのかもしれません。XE4 にも含まれていない可能性すらあります。そうするとどういった事になるのかと言うと、
- XE4 が発売される (XE3 のバグ QC はまだ解決されていない)
- XE3 のアップデータはこれ以降出ない (実質パッシブ入り)
- XE4 のアップデータで XE3 のバグ QC が解決される
という事になります。繰り返しますが "先の前提条件がすべて本当だったら" の話です。
XE4 が例年通り 9 月頃の発売なのであれば、XE3 の Update3 はまず間違いなく出たでしょう。ですが、ここ最近で新版が発売された後に Update が提供された例を私は知りません。この事実だけから判断すれば XE4 が 4 末にリリースされる場合、XE3 の Update3 は出ない事になります。
「XE3 では Delphi 向けのアップデートが実質行われなかった」
って事になるんですが、いいんですか?という話なのです。
価格差の話
よく買ってくれるお客さんが XE3 も買ってくれました。ですが…
・XE3 をスルーしたヒト (iOS サポートあり)
XE4 = $549
・XE3 を購入したヒト (iOS サポートなし)
XE3 ($499) + HTML5 Builder ($0) + XE4 Update ($49) = $548
同じ XE4 を入手するにしても、XE3 をスルーしたヒトは +$1 で iOS サポート機能付きの XE4 環境が手に入ります。XE3 を購入したヒトは $499 の追加出費をしないと iOS サポート機能が手に入りません (Pro で計算)。言い換えれば、
XE3 相当 + $50 = XE4 (iOS 開発付)
2010~XE2 ユーザは "いつもの価格 + $50" で iOS 開発環境付きの XE4 が手に入ります (iOS 開発環境の増加分は、わずか $50!)。XE4 は XE2 以前のユーザが対象なのでしょうか?
サポートバージョンポリシーの話
XE4 は発売と同時にパッシブサポート入りします。何故なら XE5 が秋 (半年後) に出るからです。現在のバージョンサポートポリシー (http://support.embarcadero.com/jp/updates/version) のままであればそうなっちゃうのです。
一般的に約6ヶ月前に CodeGear から告知
パッシブ入りの告知は原則として 6ヶ月前に出ていなければなりません。"新版がリリースされたら Update は提供されない = パッシブ入り" なので、逆算するとそうなっちゃいます。XE4 から逆算すると "XE3も既にパッシブ扱い" という事になります。現状に即していないので 「サポートバージョンポリシー改正したら?」 と言っています。
XE3 ユーザが不利益を被らないためには
Update3 がリリースされる事が約束されていて、XE4 をスルーし、秋に出る XE5 を購入すれば例年通りです。ですが、XE3 ユーザが不利益を被るかどうかは、秋になって XE5 がリリースされて先述した前提条件がすべて本当だったと判明するまではどれも未確定事項なのです。
だから 「XE3 の Update3 は出すんだろうね?」 「XE4 が 4 末で半年後に XE5 が出るんだね?」 という文句 (?) は言うべきだと思うのです。
DEKO はエンバカ社員じゃないし関係者でもない…云々
だから、常々文句書いてますよね?理不尽な文句は書いていないと思いますが。ただの Delphi ユーザですから他言語ユーザの言い掛かりには反論しますし、理不尽な文句言う "残念な方" にも反論します。ですが、エンバカさんに対してユーザとして文句を言うべき点は文句言いますよ?デブキャンセッションや Web セミナー中でも毒吐いてた事があるでしょう?
「XE4 という製品がダメ」 だとアジってる訳じゃありません。一連の文章読んでそう思えるのなら僕が書いた文章が拙いのでしょうけれどね。
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