Advanced / W-ZERO3[es] の活用

 自分なりの活用メモです。白ROM状態の "Advanced / W-ZERO3[es]" を頂いたので、自分なりに使いこなしてみようと思います。

 貰ったのは本体と充電用ACアダプタのみ...さてどうなりますやら?



雑記

・目的...つーか目標

 Advanced[es] を "小さなコンピュータとして使う" のが最終目標。PDA?こちとらポケコン上がりなので、PDAっぽいUIも操作性も求めちゃおりません。Window Mobile 機は iPAQ 112 である程度慣れているので、何をしなくてはならないかはなんとなくアタリが付く...と思う。

・スペック

 知ってるだけ並べてみる。

 追加ハードウェアはおいおい考えるとしよう。

iPAQ 112 との違い

 気付いただけ並べてみる。

 ハードウェア的には一長一短か。

・兄弟機

 "Advanced / W-ZERO3[es]" には兄弟機がある。それは "HandyBrain RZ-H220"。"Advanced / W-ZERO3[es]" との違いは...

 業務用端末にはうってつけじゃない?コレ。

・イロイロとポチった。

 頭を働かせてハードウェアをイロイロとポチっておいた(総額1万円程度)。ヒトによって "Advanced / W-ZERO3[es]" を使うスタイルが違うだろうから、参考にはならないかもしれない。

 商品はまだ到着していないので、画像はAmazonから。とりあえず、チョイスした理由を記述しておいた。方針としては、

 この方向で行きたいと思う。Bluetooth マウス はお遊びで。使い物にならなくてもPCへ流用できるので「まぁいいか」、と。

 Bluetoothを使うのは、本体のバッテリーをできるだけ長持ちさせるようにするため。例えば、USBキーボード&マウスを付けた場合、(ハブは無視するとして)消費電力は、100mA を軽く超えると思う。Bluetooth接続なら、Bluetoothアダプタの消費電力だけ考えればいい...電池の分だけ総重量は増えるけれど。

・バスパワー動作するUSB機器の消費電力

 モバイル用USBキーボードが100mA、モバイル用USB光学マウスで100mA以下というのが一般的な消費電力。ゴツいキーボードとかは 400mA とかあったりする。

 バスパワー動作する USB機器 の消費電力は Windows で簡単に調べる事ができる。

  1. [デバイスマネージャ | USBルートハブ]
  2. [電源]タブを開く
  3. 消費電力を調べたいUSB機器をPCに接続
  4. [最新の情報に更新]ボタンを押す
  5. 新しく追加されたUSB機器が表示される
  6. USB機器接続前後の消費電力の差が、調べたいUSB機器の消費電力となる

 但し、この値は USB機器 が USBハブ に申告した値(最大値)なので、実際の消費電力は調べた値よりも低い事がある。 上の例は USBフラッシュメモリ を突っ込んでみた所。消費電力の申告値は 100mA となっている。

 早い話が、バッテリーの持ちを少しでも良くするためには、"モバイル用のUSB機器は消費電力の少ない物を選べ"、という事だ。

・イロイロと届いた

 ポチっといたのが届いた。あんまり暇がないので、Bluetooth マウス無線LANルータ は未検証。

 とりあえず、こんだけ持ち運べばなんでもできる訳ね。右下のは "Advanced / W-ZERO3[es]" の 純正ACアダプタ。

・マウス と ポケットルータ

 マウスは時間がある時に考えよう。ポケットルータは、"設定を Firefox でやろうとしてハマった"以外は素直に設定できた。

・Bluetooth の内蔵

 USB の Bluetooth アダプタを内蔵する場合を考えてみた。

 電波法以外をすべて解決するには、"0.8mmピッチのフレキシブルケーブル" を探してくればいいような気がする。

 フレキシブルケーブルを折り返して外部から接続するのだ。USBコネクタカバーと連動できればなお良し。外部からUSBを使う時はコネクタカバーを外すので、その時に内部USBは全切断される。この方法だと、

 そんな都合のいいフレキなんてないだろうなぁ...。ケーブルだけなら、Ultra-ATA用フラットケーブルを5本だけ裂いた物が使えそうだ...なんて書いていたら "先人が居た"。

・続Bluetooth の内蔵

 実際にやれるものか、試してみた...とは言っても検証だけね。

  1. 0.8mmピッチのコネクタを入手する
    今回使ったのは、MOVA用のPCMCIA通信カード(IO DATA PCDC-96P) のカード側のコネクタ。
  2. コネクタをバラし、9ピン幅に切断する(ワイヤーストリッパー等のカッター部で切断すると楽)。
  3. 9ピンの幅ギリギリまでヤスリで削る。
  4. 両端の2ピンをコネクタの横から抜く
  5. ハンダする方の端子を両端2ピン折る。これで5ピンになる。金メッキの端子は7ピンのまま。
  6. Ultra-ATAのケーブル(ヨリ線ではなく単線なうえ、くっついてるのでホルマル線より作業が楽)を5芯だけ裂き、それをコネクタにハンダ付けする
  7. 瞬間接着剤等でコネクタを固める
  8. コネクタの厚みを調整する
  9. ヤスリで形を整える

 ケーブルがヒンジを兼ねている訳です。ほら、後はフタを自作すればOKでしょ?ちなみに、実際に内蔵は行っていません...だって、壊れたときにこのコネクタを再入手できる可能性が限りなく低いでしょ?毎度毎度こんな手間をかけるのはイヤですもの。 前回書いたような、"都合のいいフレキシブルケーブル" が安価に売ってあれば話は別ですが...。

・とりあえず現状。

 こんな感じになる。

 当初の目的は "とりあえず" ではあるが達成された。

・iGo Stowaway Ultra-Slim Bluetooth Keyboard

 巷で評判の折り畳み式 Bluetoothキーボード。最近では入手しにくいかもしれませんね。昔の名前は "Think Outside Stowaway Universal Bluetooth Keyboard"。同等品に "DELL XTBT01" があります。こちらは、WM(Axim X51等) で使えないキーの刻印がないので、惑わずに済むかもしれません。

 そんな事もあって、Stowaway製のキーボードであっても、"DELL の 日本語ドライバ" を流用する事が可能です。加えて言うなら、Fnキーを使ったキーコンビネーション等が載った "PDFマニュアル" も利用できます。

 なんてヒトはご一読を。

 正直なトコ、"Advanced / W-ZERO3[es]" で使うなら、"RBK-2100BTJ" の方がいいと思います。

 いいトコももちろんありますよ。確かに、コレはコレでアリです。

 誤解のないように言っておきますが、Stowawayキーボードを実際に触った上での感想ですからね。

 あ、Stowaway の スタンドを付け損なった...。

 あれ?互換性リストに "iPAQ h2210" が。何故?h2210 はマトモなHIDプロファイルを持っていなかったハズだけど?で、試してみたらちゃんと使えた。

・車で使うなら?

 子供が退屈になって車内で暴れるのを防ぐには "Advanced / W-ZERO3[es]" で動画を見せとくのがいい。カーナビのDVDプレーヤを使うと、チャイルドシートやシートベルトを外すので逆効果だ。

 この組み合わせが最もスマートな気がする。

 "シガーソケットUSBアダプタ" は 携帯の充電にも使えるし(iPod やら iPAQ は無理そうだけど...理由はこの辺りを参照)、"リトラクタブル 充電ケーブル" は USB-ACアダプタ と組み合わせて使うこともできるしね。"シガーソケットUSBアダプタ" はUSBの給電規格に沿っているので 500mA の給電となり、充電に時間は掛かるが少なくともバッテリー切れになる事は防げるハズだ。

・兄弟機 (その2)

 HandyBrain RZ-H220。OS は Windows Mobile 6.1。

 前面と背面。カメラにはマクロ切り替え用のスイッチはない。カメラの右横にリセットスイッチがある。

 右側面にはMicroSDカードスロットと平型ヘッドセット/ヘッドフォン端子がある。底面には充電/データ転送用の接触端子があり、左右にストラップ穴がある。左側面には何もない。

 上面。斜めにオフセットされたレーザーバーコードリーダがある。丸い穴のようなものは何とスタイラス...ではなく、W-SIMカバーを開けるためのネジのフタ。フタを取り、ネジを一本取ればW-SIMスロットにアクセスできる。

 バッテリ周辺。ON/OFFのスイッチはメモリバックアップスイッチ。ON側で運用する。ポケコンを思い出すなぁ。

 標準バッテリパック(RZ-1BT10)。"標準" だが 別売。標準バッテリパックでも、"Advanced / W-ZERO3[es]" の 1.5倍の容量がある。

 その他の本体付属品。上から大容量バッテリパックカバー、スタイラス、ストラップ。画像がないが、長いネックストラップも付いている。

 クレードル(RZ-2CH6)。本体に充電用のコネクタは存在しないので、クレードル経由の充電しかできない。左右の丸いポッチで本体をホールドするようになっている。

 背面には通信用のUSBケーブルを出す穴と、ACアダプタを出す穴がある。

 底面を開けるとUSB/電源のコネクタがある。USBケーブルはAオス/Bオスで、Mini-USBやMicroUSBではない。電源コネクタはEIAJ#2だと思われる。

 ACアダプタは5V/2A。USB給電ではとても賄いきれそうにない。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" との比較。かなり大きく見えるが、ハンディターミナルとしては小さい部類に入ると思う。

[注意事項]


ハードウェア

・MicroSDカード

 とりあえず、2GB の MicroSD カードを刺してみた。"Advanced / W-ZERO3[es]" は SDHC に対応している(ファームUP&ドライバ用意)のだが、対応していても他の機器とのやり取りには SD の方が便利なのと、ワンコインで買えるお手軽さがね。

 なお、"Advanced / W-ZERO3[es]" でフォーマットした MicroSD カード を他の携帯電話に持っていっても認識しない。携帯電話で認識させるためには、"SD/SDHCフォーマッタ" でフォーマットする必要がある。PC用の "SD/SDHCフォーマッタ" は Panasonic から提供されている。ダウンロードは http://panasonic.jp/support/sd_w/download/sd_formatter.html から。

・W-SIM

 抜いておいた。W-SIM を抜いても、Windows Mobile 機としてはフルスペックで使えるらしい。

・USBケーブル

 PCとの接続用。手持ちの適当な奴で。"Aオス<->Mini-Bオス" なケーブル。

 リトラクタブルな

 なんかがよさそうだけど...後で考えよう。

 ダイソーでUSBケーブルを購入。"PSP・デジカメ用 miniUSBケーブル(5ピンMini-B)" という奴。

 200円だが、普通に買ったら1,000円を超えるので、かなりお買い得。見つけ次第、確保するのが望ましい(予備として)。

・スタイラス

 標準添付のスタイラスは紛失との事で、スタイラスペンをダイソーで購入。"PDAペン付 シャープ&2色ボールペン" という奴。

 ボールペンが使えなくなってもスタイラスペンとしては使えるというのがミソ。スタイラスのペン先は太めだが、リセットスイッチはちゃんと押せる。

 105円のクセに、ボールペン部は替え芯(4C/D型)の交換が可能(67mm/φ2.4mm)。下手すると本体よりも替え芯の方が高くつくという...(^^;A

・クレイドル

 "Brighton CRADLE for Advanced/W-ZERO3[es] BBM-WZACRA" を購入。

 インジケータの青色LEDがクソ眩しいので、

 間接照明にしてみた。透明な丸いのはメモリとかのブリスターパックのポッチ。これを切り取って両面テープで貼り、その上に黒色ビニールテープをパンチしてできた円形のビニールテープを貼ったもの。

 注意点。USBからの給電になるので、純正クレードルや充電用ACアダプタからの充電よりも時間は掛かる。充電用ACアダプタは出力が 1A だが、USB給電は最大で 500mA だからだ。

[チョイスの理由]
 純正の "WILLCOM Advanced/W-ZERO3[es] 卓上ホルダ CE-DH2" は接触不良を起こしがちらしいので。とにかく、充電ケーブルの抜き差しを減らしたかった。

・USB-ACアダプタ

 クレイドル はUSBからの給電になるが、"センチュリー USB ACモバイルアダプター iArm (ホワイトモデル) IARM-UAW" を持っているので、AC電源からの給電が可能となっている。ACコンセント部は折り畳んで格納する事ができる。

 出力は 1A なので、クレイドル と組み合わせれば、純正の充電用ACアダプタと同等の時間で充電が可能となる。

 USB ACアダプタはイロイロあるが、"100V-240V対応" で、"iPod対応(これがミソ)" とうたってあるものを選択すると、ツブシがきく(理由はこの辺りを参照)。100V専用なら、"グリーンハウス コンセント型USB-ACアダプタ「エネプラグ」GH-ACC-USB" という超小型のものがある。

[チョイスの理由]
 持ってたから。色が合わない(所持している "Advanced / W-ZERO3[es]" は ブラウニーブラック)けど、改めて買うまでもないか、と。買い換えるのなら、"FILCO モバイルクルーザーツイン PLS52USB ブラック" あたりがいいのかな?USBが2口あるし。

・ケース

 "サンワサプライ W-ZERO3[es]専用ケース PDA-W3BK" を購入。本来は "W-ZERO3[es]" 用であって "Advanced/W-ZERO3[es]" 用ではない

 収納してみると、結構厚みがある。厚みが2倍程度にはなるような感じ。幅に余裕がある(元々は [es] 用だから)ので、スタイラスも一緒に携行できそう。

[チョイスの理由]
 "PDAIR レザーケース for Advanced/W-ZERO3[es]横開きタイプ PALCAWZR3ESB" も良さげだったが、よくよく考えてみると、"Advanced / W-ZERO3[es]" を取り出して使う事の方が多いと思ったから。

・USB-ホストケーブル

 "WILLCOM Advanced/W-ZERO3[es]・W-ZERO3[es]対応 USBフレキシブルホストコネクタ USB2-C2" を購入。

 フレキシブルではあるが、ボールジョイント部は270°しか回転しない。結構固いので、最初は「本当に回るのか?」と疑心暗鬼になってしまった。USBメスコネクタも固めなので、接続したUSB機器が脱落するという事はなさそうだ。

[チョイスの理由]
 とにかく短い製品が良かったので。似たような製品には

 がある。"スライドキーボードに干渉しないUSB機器しか使わない" のであれば、上記製品がいいかも。 ケーブルの方がいいなら、  なんてのもある。

・USB Mini A/B コネクタ&プラグ

 "Advanced / W-ZERO3[es]" の USBコネクタは MiniAB という奴で、Mini-Aを挿せば、"Advanced / W-ZERO3[es]" が "主(ホスト)"、Mini-Bを挿せば "Advanced / W-ZERO3[es]" が "従(デバイス)" となる。 主と従、どちらにもなれるが故に使われているコネクタという訳だ。USBホストケーブルというのは以下のような結線になっている。

 PCとの接続の場合、"Advanced / W-ZERO3[es]" は "従(デバイス)" なので、"USB A(オス) <-> USB Mini-B" ケーブルで接続する事になる。"Mini-B" は、

 MiniUSB側の4番が GND に落ちているかどうかの違いだけになっている。但し、MiniUSB は

 Miniプラグはパッと見、違いが判り難いので図解してみる。
 薄いグレーの部分が "台形っぽい六角形" に見えたら "Mini-A" で、長方形に見えたら "Mini-B" となる。そして、コネクタ部のジャケット(シェル)内の樹脂は "Mini-A" が "白"、"Mini-B" が "黒" が使われているようだ(もちろん、すべてに於いてではない)。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" 用の "USB-ホストケーブル" には、Mini-A ではなく Mini-B のプラグ(オス) が使われている事がある。どっちも挿せるので、比較的入手しやすい Mini-Bプラグが使われているのだろうと思われる。但し、このようなUSBホストケーブルは他機種で使えない場合がある。同様に、"Advanced / W-ZERO3[es]" 用にUSBホストケーブルを自作したい場合には、Mini-Bプラグを入手すればいいが、他機種に於いてもこの手法が使えるとは限らない事を頭に入れておかなくてはならない。

 なお、"
共立エレショップ にて、Mini-Bプラグ(オス) が入手できる" ので、これを使うとUSBホストケーブルをキレイに作れると思う。

 "Willcom 03" のUSBコネクタは "MiniUSB" ではなく、"MicroUSB" なので、互いに流用はできない。

・USB-Bluetooth アダプタ

 "PLANEX Bluetooth Ver2.1+EDR対応 Microサイズ USBアダプタ (Class2/10m) BT-MicroEDR2X" を購入。

 USB2-C2 と組み合わせて使うが、接続時は不恰好に...

 そうでもない。ちょっとインチキして、Z-GUNDAM みたいに背面に曲げてみた(意味不明)。スライドキーボードとは干渉しない。オススメしないけど、この状態だとチルトスタンドとして自立する。

[チョイスの理由]
 BT-MicroEDR1X という機種もあり、こちらは 通信距離が最大で10倍も違うのだが、消費電力も 150mA と2倍強ある(BT-MicroEDR2X は 70mA)。 "Advanced / W-ZERO3[es]" の貧弱なバスパワーを使うのだから、できるだけ低消費電力がいいだろう、と。バッテリーの持ちの関係もあるしね。

 "IMUB-01 mini USB Bluetoothアダプタ" の方がスマートに接続できるのだが、汎用性が乏しいために見送った。"BT-MicroEDR2X" なら、PC等へ流用する事も可能なので。

 余談になるが、このテのBluetooth アダプタは "玄人志向 USB2.0コンバータ基板 KRCV-USB" を使ってデスクトップPCに内蔵する事が可能...まぁ、ジャンクから変換ケーブルを作るのが最も安上がりではあるけれど。 さらに余談になるが、この "BT-MicroEDR2X" を PCで使う場合、PlayStation3 のゲームコントローラを接続する事ができる。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" で Bluetooth アダプタ を使うには、レジストリの [HKEY_LOCAL_MACHINE\ControlPanel\Bluetooth] にある、"Redirect" キーを削除するかリネームする。 ActiveSync でのBluetooth接続を有効にするには、[HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Shell\Extentions\ContextMenus\ActiveSync\ActiveSyncConnect\{1666BC64-0DE1-4ba9-9BDC-BB9F68FFE6AC}] の "Default(@)" に "BT AS" を設定する。面倒なら、"WakeBT" を使うといい。"WakeBT" のダウンロードは http://blog.goo.ne.jp/mypda/e/7839977c564c4364cfcc4fa053731095 から。

・Bluetooth キーボード

 既に所持している "リュウド アールボードフォーケイタイ2100BTJ(Bluetooth HID. JIS配列) RBK-2100BTJ" を使う。単4電池2本で動作する (Eneloop 利用可能)。

 BT-MicroEDR2X との組み合わせであっさり認識。ペアリングの方法はマニュアルの通り。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" との組み合わせでは、刻印通りに打つ事が可能。但し、[OK]キーを押したければ本体のキーを使うか、"[win] + [fn] + [6] (= [win] + [F6])" のコンビネーションを使うしかない。この辺りの使い勝手はソフトウェアの方で改善しようと思う。面倒ならば、サポートソフト を使えばいい。

[チョイスの理由]
 そもそも折り畳める Bluetoothキーボードはそんなに選択肢がない。Bluetooth を使わないのなら、USB接続の "RBK-500U" がいいと思う。但し、USBポートを消費してしまうので、Bluetooth マウス なんかは使えないし、他にイロイロやろうとするとUSBハブが必要となってしまう。

 "似ているけれどキー配列が違う" ものがあるので、購入の際は型番をよく調べてからにした方がいい。逆に、他のモバイル機器で使うのなら "RBK-2100BTJ" 以外のものがいい場合もある。

・Bluetooth マウス

 "Bluetooth光学マウス(3ボタン/オプティカルマウス)" を購入。単4電池2本で動作する (Eneloop 利用可能)。

 写真ではマットブラックっぽい色だが、実際には若干青みのあるガンメタ...ま、いいんだけどさ。幅は "Advanced / W-ZERO3[es]" とほぼ同じ。長さは3/5程度。

 そのままだと、マウスは反応するが、マウスポインタは表示されない。

 最も手軽にマウスを使う方法は、"Teksoft BlueInput" を導入する事だ。"BlueInput" はシェアウェアで、レジストしないと50回クリック制限がある。但し、それ以外の制限はないので Bluetoothマウスが使いたい方は、一度試してみる事をオススメする。

 「マウスは反応するんだ!カーソルが表示されないだけなんだ!」、「マウスより高いソフトを導入するのは...どうなの?」...そうですよね、皆、考えることは同じですよね?

[注意点]
 電池の持ちはよくない。電池を入れたままで放置すると、自動電源OFFにも関わらずイザという時に電池切れで使えなかったりする。使用後に電池を抜いて保管するのも邪魔臭いので、私は電池のフタの裏面に両面テープでビニール製のベロ (PC用バルクメモリの入っていた袋を加工) を取り付けた。使用後にはこのベロを電池と端子の間に挟んでおけば放電を防げるという訳だ。

[チョイスの理由]
 とにかく小さくて安いから。"ありきたりなネーミング&型番がない" ので、Webで探すのに苦労するったらありゃしない。"Advanced / W-ZERO3[es]" が小さいのに、(相対的に)大きなマウスを使うのは納得いかなかったので。

・USB マウス

 USBホストケーブルさえあれば、USBマウスを簡単に接続できる。

 このままでは、マウスが使えないので、"USB HID Driver Beta" を導入。ダウンロードは http://www.deje.gmxhome.de/download.html から。

  1. zipを解凍
  2. hid.arm.CAB を転送
  3. インストール
  4. レジストリに以下を追加
    REGEDIT4
    
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\USB\LoadClients\Default\Default\3\Generic_Sample_Hid_Class_Driver]
    "Index"=dword:00000001
    "Prefix"="HID"
  5. リセット

 小さなマウスカーソルが現れたら成功。

 こんな感じになる。Webブラウジングは快適になる。ホイールスクロールが使えるというのはかなり大きい。 しかし、このスタイルでカフェやファミレス/ファストフード店で使おうとすると、何らかのスタンドの携行が必須となるような気がしないではない。 また、このスタイルでしか使わないのなら、USBマウスのプラグを Mini-A にしてしまうのもテかと思う...そのままでは無駄にケーブルが長いし。

 ちなみに、写真のマウスは変態マウス。どこが変態かと言うと

 こんな感じで、ゲームコントローラにもなるから(LRボタンまである)。正式名称は "Genius Navigator 365 Laser"。

・無線LANルータ

 "PLANEX 手のひらサイズ 無線LANポケットルータ (ルータ/AP/コンバータ) GW-MF54G2" を購入。

 本体は見た目以上に軽い。ACアダプタも超小型。

 とりあえずファームウェアをアップデート。"Version 7.3.3.0.4jp_JP_b4" を適用。ファームウェアをアップデートすると、パスワード以外の設定がスッ飛ぶのに注意。

[チョイスの理由]
 有線LANしかない場面で必要となるから。この製品は名前こそルータだが、アクセスポイントや無線LANコンバータとしての利用も可能。なおかつ超小型なのがいい。

 "BUFFALO LUA-KTX(USB接続Key型LANアダプタ)" だと有線LANにスマートに接続できるが、この製品は 100BASE-TX/10BASE-T で USB1.1 規格だったりする。 どういう事かと言うと、USB1.1 は その規格上、転送速度が最大で 12Mbps にしかならない。USBがボトルネックとなり有線LANなのに無線LAN (802.11g) よりも遅いのだ。しかも、USBポートを潰すので、Bluetooth とは併用できない事になる。

 他に "100BASE-TX/10BASE-T で USB2.0 規格のもの"もあるが、消費電力が最大で 300mA もある。そもそも、ドライバがないので使えない気もする。

 後継機の "MZK-MF150W (ホワイト) / MZK-MF150B (ブラック)" が発売になったようだ。こちらはアンテナ内蔵 (サイズは変わっていない!!) で、802.11n にも対応している。

・再・USBホストケーブル

 "ポケットUSBホストアダプタ「R」" を購入。

 USB-Bluetooth アダプタ をほぼ挿しっぱなしで使う事になると思う。サイズ的には "IMUB-01 mini USB Bluetoothアダプタ" とほぼ同等。

 この製品を接続した場合、黒い樹脂の部分は "Advanced / W-ZERO3[es]" に密着しない...つまり、MiniUSBコネクタのみで支持される事になる。USB機器を挿した場合のクリアランスの関係だとは思うが、握ってしまうとテコの原理でコネクタ部に負荷がかかるので、0.7~1mm厚程度のゴムシートを挟んだほうがいいように思う。

 ゴム足の端切れを使ってみたらバッチリだった。

[チョイスの理由]
 "USB2-C2" が既にあるが、常用しようとするとツライ。確かにコンパクトではあるものの、意外に重いのでどう折り畳んでもUSBコネクタに負荷がかかってしまう。USB2-C2USB2-C2 で便利(物理的に接続できないUSB機器はない)なので、無駄にはならないと思う。

 また、ケーブルではなく完全に可動部がないコネクタなので、断線の心配が(まず)ないのも大きなポイント。

 USBマウスを使いたいのなら、コネクタの向きの関係で "ポケットUSBホストアダプタ「スリム」" の方がいいと思う。

 BT-MicroEDR2X のような極小サイズのUSB機器を除き、接続できるUSB機器の幅は "18mm±1mm"、高さは "9mm以下" がベストだと思われる。これ以上大きいと、本体或いはスライドキーボードに干渉してしまう。幅が 18mm 以下だと、宙に浮いた状態で使うことになる(握ってしまうとテコの原理でコネクタに負荷が掛かる)。

 幅が狭すぎるとこんな感じになる。ついつい握ってしまいたくなるよねぇ...。まぁ、狭い分にはゴムシートを貼って厚みを調整すればいいのだけれども。

・USBフラッシュメモリ

 手持ちの USBフラッシュメモリ(A-DATA USBフラッシュメモリ PD7 4GB) を装着してみる。まずは USBホストコネクタを "USB2-C2" で。

 "リムーバブルディスク" として認識されている。次に "ポケットUSBホストアダプタ「R」"。

 こちらも大丈夫。この製品、幅(画像のY方向)が 19mm あるので、正確に言うとほんの僅かながら本体と干渉しており(側面のプラスチックを紙ヤスリで削ればジャストサイズ)、スライドキーボードとも僅かに干渉するが、ジャストと言っていいサイズ(スライドキーボードは展開可能)。

 "ポケットUSBホストアダプタ「R」" と組み合わせて使うなら、"GREENHOUSE ピコブースト" 辺りが丁度いいサイズかも。 それでもコネクタ部に負荷は掛かるので、常用するならできるだけ軽量な下記のような製品がいいのかもしれない。

・シガーソケットUSBアダプタ

 "シガーソケットUSBアダプタ" を購入。

 ご覧の通りなので、車種によっては装着できない可能性もある。車のエンジンをかけるとLEDが光ってちょっとオサレ(w

 iPod や iPAQ は充電できないが、携帯電話が充電できるので充分。500mA の供給なので、純正ACアダプタよりは充電に時間が掛かるが、バッテリ切れの心配はなくなった訳だ。

 製品自体の付属品も説明書も外箱さえ付属しない。プチプチの袋に包まれただけというえらくエコな梱包で届いた(+新聞紙+梱包用の箱)。JANコードすら分からない...とは言え、この小ささはやはり魅力的。

 また、"SANWA SUPPLY CAR-CHR53U USBカーチャージャー" という同等品もあるようだ。「そこに "SANWA SUPPLY" の刻印はどうだろう?」という気がする事以外はオススメかもしれない。何気に iPod に対応してるみたいだし。 ...iPhone 対応の同等品を発見。"シガーソケット USB アダプタ【iPhone 4 対応】"。こっちには目障りな刻印はない。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" 専用で使うなら、

 他にも選択肢がある。

・USB充電ケーブル

 "ミヤビックス リトラクタブル 充電ケーブル for Advanced/W-ZERO3[es]" を購入。

 車内で シガーソケットUSBアダプタ と併用するために購入したのだが、USB-ACアダプタ と併用すれば予備の充電用ACアダプタとして使える。

 リトラクタブルでなくていいのなら、"ダイヤテック Advanced/W-ZERO3[es]専用 USB充電ケーブル ADSU" というのがある。構造上、こちらの方が耐久性はありそうだ。

・Bluetoothレーザーバーコードスキャナ

 "MicroVision HS2142-95" ...これは以前から社内にあったもの。

 普通に使えた...難点がない訳じゃないけれど。

 SPP接続のため、スキャンスピードが高速な割にキーボードエミュレータとしての速度は遅め。スリープからの復帰時等に、HS2142-95 を再検索しなくてはならない事がある。解っていて使う分には問題ないのだが、業務とかで "取り出してすぐ使うという用途には向かない" ように思う。あと、トリガーの遊びが大きすぎ。

 しかし、このバーコードスキャナ、ちょっと前までは数万円してた気がするけど今では7千円程度。しかも、この価格でレーザーバーコードスキャナってのはまずないので、"Advanced / W-ZERO3[es]" を RZ-H220 の開発機代わりにするためにはもってこいだと思う。


ソフトウェア

・本体アプリケーションのアップデート

 アップデータのダウンロードは http://wssupport.sharp.co.jp/download/ から。アップデート手順も事細かに書いてあるので、特に問題はないハズ。1.02->2.02a へとアップデートされた。

・My Mobiler

 "Windows Mobile 同期センター (Active Sync)" 経由で "WM機を操作できるアプリケーション"。ダウンロードは http://www.mtux.com/ から。"Windows Mobile Developer Power Toys" に含まれる "ActiveSync Remote Display" の豪華版といったトコロ。

 ZIPを適当なフォルダに解凍し、PCとWMを接続した状態で、"MyMobiler.exe" を実行するだけというお手軽さ。一度接続に成功すれば、接続時に自動で起動したりもできる。VNC 的な使い方の他にも、画面キャプチャや、動画でのキャプチャもできるので非常に便利。このページにあるスクリーンショットも My Mobiler 経由で撮っている。

・TRE

 有名所のレジストリエディタ。これがない事にはカスタマイズがままならない。ダウンロードは http://www2r.biglobe.ne.jp/~tascal/download/pocketpc/tre.htm から。

 ZIPを適当なフォルダに解凍し、ARM用 CAB からインストールするだけ。

・HookKeyHook

 通話/終話ボタンに他アプリ起動を割り当てることが出来るようにするアプリ。ダウンロードは http://w03holic.seesaa.net/category/3671344-1.html から。

 "Advanced / W-ZERO3[es]" で、電話を使わない場合、通話/終話ボタンは無用の長物。しかも、"Advanced / W-ZERO3[es]" には左右ソフトキーが装備されていないので、通話/終話ボタンに左右ソフトキーを割り当てたくなるのが心情ってもの。

 ZIPを適当なフォルダに解凍し、適当な場所に置いておく。設定は HKHSetting.exe で行う。画面のように、"File:" に "sendkey" を指定して、Opt にキーコードを割り当てれば、通話/終話ボタン押下時にそのキーコードが発行される。ちなみに 0x70 というキーコードは VK_F1 で、0x71 は VK_F2。WM機では F1キーが左ソフトキー、F2キーが右ソフトキーとして働く。通話/終話は本来、VK_F3(0x72)/VK_F4(0x73) となる。

 設定が終わったら、スタートアップに HookKeyHook.exe を仕込んでおく。これで完了...じゃないんだな。この設定だと、終話ボタンの長押しで電源OFFにする時に右ソフトキーが押された事になり、その時の画面が TODAY だと "予定表" が起動してから電源断される事になる。

 TODAY 画面以外では電源断しない事にすると話はいくらか簡単になる。TODAY 画面の左右ソフトキーにあたるアプリを無くしてしまえばいいのだ。TODAY 画面の左右ソフトキーにあたるアプリは、レジストリの

 で変更できる。それぞれ左ソフトキー、右ソフトキーで起動されるアプリケーションが記述されており、このキーが存在しないとデフォルトで "連絡先(左ソフトキー)"、"予定表(右ソフトキー)" が割り当てられる。"Advanced / W-ZERO3[es]" のデフォルトでは以下のようなレジストリエントリになっている。

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\112]
@=" W-ZERO3メール"
"Open"="STMail.exe"

 これを以下のように変えてみる。

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\112]
@=""
"Open"=""
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\113]
@=""
"Open"=""

 うまく行くようでうまく行かないハズだ。Open や Default(@のトコ)を半角SPや全角SPにしてもうまく行くようでうまく行かない。通話/終話ボタンを押せば、"そんなアプリケーションは存在しない" とエラーになってしまう。

 ...てな訳で、誰かが作ってるとは思うが、"何もしないで終了するアプリケーション" を作ってみた。Lazarus で作ってある本当にバカバカしいアプリケーションだ。全ソースは以下の通り(null.lpr)。

program null;

{$mode objfpc}{$H+}

begin
end.

 これをコンパイルしてできたバイナリ(null.exe)を \Windows へ転送し、レジストリを書き換える。

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\112]
@=" "
"Open"="null.exe"

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\113]
@=" "
"Open"="null.exe"

 要らないとは思うが、null.exe のダウンロードは こちら から。ARM系のWM/PocketPC/WindowsCEで動作するハズ。左ソフトキーにはそのうち別のアプリを割り当てる事にしよう。

・Skype

 「電話が使えなきゃ、Skype を使えばいいじゃない」...てな訳でダウンロードは http://www.skype.com/intl/ja/download/skype/windowsmobile/ から。Pocket PC版(SkypePocketPC.cab)を使う。

 設定では、"エコーキャンセル機能ON" にチェックを入れた位か。

 Skype を使おうとすると致命的な問題に直面する。Skype を電話機のスタイルで使おうとしても、音声は外部スピーカから出てしまう。通話がダダ漏れだ。ヘッドセットを付ければいいのだが、今度は着信音が聞こえなくなってしまう。これは、以下の方法で回避する事にした。

  1. \Windows にある ChgSndout.exe のショートカットを "プログラム" に入れる。
  2. 名前を "音声出力先変更" に変更。
  3. [設定 | ボタン] で、文字キー長押しに "音声出力先変更" を割り当て。

 着信があったら、[文字]キーを長押しすると、以下のようなダイアログが出る。

 ちょっと解りにくいが、音声の出力先が [はい]で内部スピーカ、[いいえ]で外部スピーカに切り替わる。会話を終了したら、[文字]キーを再度長押しして外部スピーカへ切り替えておけばいい。Skype でオフフック/オンフック時にアプリケーションを起動できると良いのだが...。

・コマンドプロンプト

 「あったら何かの役に立つかな?」程度の動機で導入。"Windows Mobile Developer Power Toys" に含まれるので、これをダウンロードして、PCにインストール。標準だと、PCの "C:\Program Files\Windows Mobile Developer Power Toys" へインストールされる。ここに存在する、

 を WM機の\Windows フォルダへコピーし、以下のレジストリを設定。

REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\Console]
"OutputTo"=dword:00000000

 こんな感じで動作する。なお、"Windows Mobile Developer Power Toys" に含まれる CECopy\cecopy.exe を使うと、PC から ActiveSync 中の WM 機へファイルコピーを行う事ができる。

・Pocket PuTTY

 Telnet/SSH クライアント。ダウンロードは http://pocketputty.net/ から。適当な場所に解凍すれば使える。

 日本語の通る PuTTY もある。ダウンロードは http://www2h.biglobe.ne.jp/~m-saeki/junk/PocketPuTTY.html から。

 フォルダやファイルに日本語を使っているサーバを扱う可能性がある場合にはこちらの方がいいかもしれない。

・.NET VNC Viewer

 VNCビューア。UltraVNC をベースとしているようで、UltraVNC との親和性が高い。ダウンロードは http://dotnetvnc.sourceforge.net/ から。適当な場所に解凍すれば使える。

 動作はかなり遅めだが、一応非常用として。無料で手に入るVNCビューアは一長一短があって、正直どれも微妙。

・KeyHoleTV

 平たく言えば、TVをネットワーク経由で視聴するアプリケーション。"Willcom 03" にはワンセグが内蔵されているが、"Advanced / W-ZERO3[es]" にはそれがない。「ワンセグがなければ、KeyHoleTVがあるじゃない」...って事で。ダウンロードは http://www.v2p.jp/video/ から。適当な場所に解凍すれば使える。(MKeyHoleTV5.exe)

 動作時のスクリーンショットを貼りたいトコロだが、何を貼っても著作権法に引っ掛かりそうなのでやめておく(^^;A

・TCPMP

 イロイロ再生できるメディアプレーヤ。作者のサイトではないが、ダウンロードは SHINO-BLOGさん(http://blogs.shintak.info/)からが簡単でいいと思う。

 設定箇所は以下の通り。

  1. [オプション | ビデオ | ビデオドライバー]
  2. "インテル XScale" にチェック
  3. [オプション | 各種設定...]
  4. [詳細設定] から"インテル XScale" を選択
  5. "ハードウェアズームを使用する" にチェック

・44KHz化

 本体スピーカの音質を向上させる。

  1. "\Windows\use44khz.exe" を実行
  2. [はい]を押す
  3. リセットを行う

・File Explorer Extension

 その名の通り、"ファイル エクスプローラ" を拡張するアプリケーション。ファイルの拡張子を表示できるようになったりする。ダウンロードは http://www.geocities.jp/hou_ming_2/ から。

 "日本語MUI入りCABダウンロード" とあるものをダウンロード。CAB形式なので、適当な場所にコピーしてインストールするだけ。

・em1Key

 キーフックを行い、キーの入れ替え等を行うアプリケーション。ダウンロードは http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/soft3.html から。

 インストールするには、

  1. CABをインストール
  2. [プログラム | em1key]
  3. "自動起動に設定" ボタンを押す。
  4. 設定画面を閉じる。

 デフォルト動作に不満があるのなら、自分でカスタマイズする事ができる。

  1. "\Program Files\em1key" にある "scriptcommand.txt" を編集。
  2. [プログラム | em1key]
  3. [メニュー | script を読み直す] で、"scriptcommand.txt" を読み込む。
  4. 動作確認を行ったら、設定画面を閉じる。

 RBK-2100BTJ用にカスタマイズしてみた。

入力 文字 備考
Ctrl + '/' _ 標準では Shift + Fn + '/'
Ctrl + Enter [OK] 標準では win + Fn + '6' (win + F6)
Ctrl + '1' [左ソフトキー] 標準の Fn + '1'(F1) も可能
Ctrl + '2' [右ソフトキー] 標準の Fn + '2'(F2) も可能
Ctrl + '3' (タスク切り替え) Ctrl + Tab でも可能にしてある
Ctrl + '4' (アプリケーション終了)

 以前作った iPAQ 112 用との互換性を重視してある。上記設定の scriptcommand.txt はこちら

・Ann Compact

 .NET CF 2.0 で動作するテキストエディタ。強調構文表示にも対応する。

 本来は "Azuki テキストエディタエンジン" のサンプルアプリケーションだが、このままでも充分な機能を備えている。インストールは、

  1. "Azuki ?.?.? コンパイル済み DLL とサンプルアプリケーション" をDL。
  2. ZIPを適当な場所に解凍する
  3. 以下のファイルを抜き出す
  4. 適当な場所に転送する

 プログラミングのできるヒトは自分好みの使い勝手がいいエディタを作れると思う。

・Fake Cursor

 本来は、ダミーのマウスカーソルを表示して、カーソルキーでそれを操作するアプリケーション...なのだが。

 とりあえずインストールしてみる。

  1. "http://www.geocities.jp/hou_ming_2/" から "FakeCursorPPC" をダウンロード。
  2. ファイルエクスプローラを開き、"\Program Files\FakeCursor" に、"FakeCursor.exe" をコピー。
  3. FakeCursor.exe を実行。初回には、以下のような画面が表示される。
  4. [はい] を押下。
  5. 以下のような設定画面が出る。
  6. ...が、何もせずに [OK] を押下。
  7. ファイルエクスプローラを開き、"\Windows\スタート メニュー¥プログラム" に移動。
  8. "FakeCursor(.lnk)" のプロパティを開く("FakeCursor Settings.lnk" ではない)。
  9. ファイル名の後に、スイッチ "/CursolOnly" を追加して、[OK] を押下。

 ...さて。通常の使い方だと、プログラムフォルダにある "FakeCursor" を実行する毎に、マウスポインタの"表示/非表示"が切り替わる。"/CursolOnly" スイッチを付けて実行すると、通常と同じ動作に見えるが "カーソルキー操作でのポインタ操作が一切効かなくなる"。全く意味のないスイッチに思えるが、実は違う。"接続されたマウスに追従する"のだ。例え、それが "USB接続"だろうが 、"Bluetooth接続であろうが"、だ。

 動作的には、贔屓目に見ても "BlueInput" に劣る。"BlueInput" はドライバなので、画面のチラつきが少なかったり、マウスの抜き挿し(Bluetoothなので、物理的な抜き挿しではないけれど)でマウスポインタが自動で"表示/非表示"になったりと利点が多い。とはいえ、マウスポインタを出せるものは、ドライバであろうとなかろうと多少のチラつきや残像はあるし、値段程の価値を見出せないヒトもいるだろう。どちらを選ぶかは、双方をじっくり使ってから決めればいいと思う。

 なお、カーソルファイル(*.cur)を用意し、"FakeCursor.exe" と同じフォルダに置いて、設定画面の "Shape:" で "External Icon File" を指定する事で任意のカーソル形状にする事ができる。標準のマウスカーソルよりもふた周り程小さなマウスカーソルを用意してみたので必要な方はどうぞ。

・todayWifiBt03

 Today 画面から W-SIM/無線LAN/Bluetooth をON/OFF するガジェット。

 ダウンロードは http://software.wmusers.net/index.php?todayWifiBt03 から。

 上記2つをインストールするだけ。使い方はスクリーンショットを見ての通り。

 元々、このアプリケーションは "Willcom 03" 用なので、無線LAN と Bluetooth の利用がデフォルトでは排他になっている。"Advanced / W-ZERO3[es]" にはそのような制限はないので、設定を変更する。

  1. [設定 | 個人用 | TODAY]
  2. [アイテム]タブ で "todayWifiBt03" を選択し、[オプション]ボタン を押下。
  3. [動作設定]タブ にある "WifiとBluetoothを排他する" のチェックを外す。

・xclkcfg for W-ZERO3

 定番クロックアップツールの W-ZERO3 専用版。

 ダウンロードは http://w-zero3.org/uploader/src/up0372.zip から。

 クロックアップする際は、"バスクロックを上げない"のがミソ。624Mhz程度は楽に回ると思う。ハングアップの危険性があるので、事前にバックアップを取る事を強く推奨する。

・Teksoft BlueInput

 "代替Bluetooth-HIDドライバ" とでも呼ぶのが正解か?ダウンロードは http://www.teksoftco.com/index.php?section=blueinput&tab=download から。このソフトはシェアウェア(製品)となっており、価格は 14.95 EUR。"shareEDGE" 経由なら日本語さえ理解できれば購入できる(2,205円)。

 ざっくり言えば、"Advanced / W-ZERO3[es]" で Bluetoothマウスを使えるようにするアプリケーション。HIDドライバを置換するので、"Bluetoothマウスにのみ BlueInputドライバを使う" といった事はできない。Bluetoothキーボードももれなく BlueInput ドライバの管理下に置かれる。

 レジストしないと、マウス50回クリック、キーボード200回打鍵で機能を停止するが、それ以外の制限はない。

 オーナー名からレジストキーが生成されるため、購入の際には "アルファベットのオーナー名" を記載しなくてはならない。ただ、一旦レジストしてしまえば、後でオーナー名を変更しても大丈夫(リセットしても)のようなので、あまりオーナー名に神経質になる必要はないようだ。

 "RBK-2100BTJ" と "Bluetooth光学マウス(3ボタン/オプティカルマウス)" の組み合わせで正常動作する事を確認している。HIDプロファイルで動作する Bluetoothキーボード/マウス なら、基本的に何でも動作するハズだが、購入前には入念な試用を行うことをオススメする。

 マウスカーソルのゴミが残る事があるが、"WM機の宿命" とでもいうべきものなので、割り切って使えないヒトにはオススメしない。

・FileDialog

 gsGetFile と filedlgchg のコンビ。ダウンロードは共に http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2039/ から。

 機能は前者が、"すべてのフォルダを参照できるファイルダイアログを提供する" で、後者が "標準のファイルダイアログを gsGetFile が提供するダイアログで置き換える" である。インストール方法は、

  1. gsGetFile のアーカイブを解凍。
  2. "ARMRel" フォルダにある gsgetfile.dll を確保。
  3. filedlgchg のアーカイブを解凍。
  4. "ARM" フォルダにある filedlgchg.cpl を確保。
  5. 2つのファイルを "Advanced / W-ZERO3[es]" の "\Windows" にコピー。
  6. リセット。
  7. [設定 | システム]タブにある "File Dialog Changer" を起動。
  8. "Exchange Standard File Dialog" にチェックを入れる。
  9. "Exceptioanl Application:" には、ダイアログ置換を行いたくないアプリケーションを追加する事ができる。

・ATOK Changer

 直接入力時に ATOK を OFF にするアプリケーション。ダウンロードは http://blog.goo.ne.jp/mypda/e/1eaa9b53d4cecbe012dfec9256f7e9fd から。

  1. インストール。
  2. [プログラム | AtokChanger] で、AtokChanger を常駐させる。
  3. スタートアップに、"\Program Files\AtokChanger\AtokChanger.exe" を入れる。
 外部キーボードを使う場合には非常に便利です。

・YouTube Mobile Application

 Youtube視聴アプリケーション。ダウンロードは "Advanced / W-ZERO3[es]" から http://m.google.com/youtube?hl=en にアクセス。"Install Now" をタップ(or クリック)してインストール。

 Windows Mobile 6.0 な "Advanced / W-ZERO3[es]" でお手軽に Youtube が視聴できるのは大きい。従来でも、"Mobatube + TCPMP" で視聴できたが、流石に公式アプリは完成度が高い。アプリケーション自体は日本語化されていないが、動画の検索に日本語が通るので問題はないと思う。

URL QRコード
YouTube Mobile Application
Mobatube

 モノグサなヒトのために、QRコードを貼っておく。


開発系

・Lazarus

 FreePascal の 統合IDEが Lazarus。簡単なアプリケーションは Delphi 使いなら最低限の知識で作れる。FreePascal には WindowsCE(ARM) 用のクロスコンパイラがあるので、これを使えば WindowsCE のネイティブアプリケーションを作る事ができる。

 ダウンロードページから、

 をダウンロードしてきてインストール。Lazarus を起動し、

  1. [Environment | Environment Options...]
  2. [Desktop]タブの Language を "Japanese [ja]" に変更。
  3. [OK]ボタンを押す。
  4. Lazarus を一旦終了。
  5. Lazarus を起動。

 これで日本語化完了っと。

 クロスコンパイルの環境設定は、

  1. [ツール | "Lazarus構築"を設定...]
  2. [上級構築オプション]タブの "LCLのインターフェイス" を "wince (beta)" に変更。
  3. [設定を保存]ボタンを押す。
     
  4. [環境 | 環境オプション...]
  5. [ファイル]タブの "コンパイラパス" でコンパイラをARMクロスコンパイラ(ppccrossarm.exe)に変更。
  6. [OK]ボタンを押す。
     
  7. 新規プロジェクトを作成。
     
  8. [プロジェクト | コンパイラオプション...]
  9. [パス:]タブの "LCLウィジェットタイプ(様々)" を "wince(beta)" に変更。
  10. [コード]タブの "対象プラットフォーム" で "対象OS(-T)"、"Target CPU family(-P)" を、それぞれ"WinCE"、"arm" に変更。
  11. [OK]ボタンを押す。

 後は適当にコーディングして、[実行 | 構築] でコンパイル。[F9] でコンパイルしようとしてハマらないように。

・キーコード

 Windows Mobile の特殊なキーについて。

機能及びキー 仮想キーコード コード
[Win] VK_LWIN 0x5B
右[Win] VK_RWIN 0x5C
左ソフトキー VK_F1 0x70
右ソフトキー VK_F2 0x71
通話 VK_F3 0x72
終話 VK_F4 0x73
ボリュームUP VK_F6 0x75
ボリュームDOWN VK_F7 0x76
[OK] VK_RWIN + VK_F6 0x5C + 0x75
[文字] VK_RWIN + VK_F7 0x5C + 0x76

・VisualStudio 2008

 Windows Mobile の開発には "Pro版以上のSKU" が必要となります。

 その他に必要となるものは以下の通りです。

 適当にインストールしておきます。

 新規にプロジェクトを作る場合です。言語は C# とします。

  1. [ファイル | 新規作成 | プロジェクト]
  2. "プロジェクトの種類" で "スマートデバイス" を選択、
    テンプレートの上部で ".NET Framework 2.0" を選択、
    テンプレートで "Smart Device プロジェクト" を選択、
    プロジェクト生成場所を指定し、
    [OK]ボタン を押下。
  3. "ターゲットプラットフォーム" で "Windows Mobile 6 Professional SDK" を選択、
    ".NET Compact Framework バージョン" で ".NET Compact Framework Version 2.0" を選択、
    テンプレートで "デバイスアプリケーション" を選択
    [OK]ボタン を押下。
 フォームのサイズは フルスクリーン時で "240,400" (キャプションバーありなら "240, 374") に設定します。何故なら、"Advanced / W-ZERO3[es]" の画面の DPI は 96ではなく 192 だからです。

・Delphi Prism XE

 必要となるものは以下の通りです。

 とりあえずすべてインストールします。環境によっては不要なものもあるかもしれません。また、"Advanced / W-ZERO3[es]" なので、.NET CF 2.0 での開発を行うものとして説明を行います。

 まず、エミュレータの設定を行います。

  1. "C:\Program Files\Microsoft Device Emulator\1.0\DeviceEmulator" /memsize 256 /binfile "C:\Program Files\Windows Mobile 6 SDK\PocketPC\Deviceemulation\0411\PPC_JPN_GSM_VGA_VR.BIN" /video 480x800x16
    で Device Emulator を起動します。この設定だと、"縦800×480" でエミュレータが起動します。ショートカットを作っておくと便利でしょう。

    画面が真っ白ですが、とりあえず気にしない。
  2. [ファイル | 構成...] の全般タブの共有フォルダに共有先を指定します。ここで共有したフォルダは、Device Emulator からは "Storage Card" として見えます。

  3. Device Emulator で実行中の WM の スタートメニューから [設定 | Today] を開きます。

    ここでテーマ "Koyo" を選ぶか、32×32 の真っ黒な Jpeg ファイル (共有フォルダからマイピクチャへ転送) を背景に読み込ませると、Device Emulator の真っ白な画面は解消されます。

 ここからが本題です。

  1. Delphi Prism XE を起動すると、Visual Studio 2010 Shell が起動します。

    右側のペインから "新しいプロジェクト" を選択します。
  2. プロジェクトを新規作成します。

  3. [プロジェクト | プロジェクトのプロパティ] を開きます。

    "Build" タブで以下のように設定します。
  4. 同様に "参照パス" タブで以下のように設定します。

  5. "ソリューション エクスプローラ" の "Reference" に列挙されているアセンブリをすべて選択します。

    選択したら、プロパティで "バージョンの無視" を True にします。
  6. ビルドしてみます。
  7. 自分が書いた以外の自動生成されたコードでエラーが出たらガシガシ削ります。
  8. これを繰り返します。

 ここまでできたら、"Developing Compact Framework Applications with Delphi Prism (CodeRage III)" を参考にするといいでしょう。


Windows Mobile の Tips

・TODAY の右下と左下に表示されるアプリケーションを変更する

 TODAY 画面の左右ソフトキーにあたるアプリは、レジストリの

 で変更できる。それぞれ左ソフトキー、右ソフトキーで起動されるアプリケーションが記述されており、このキーが存在しないとデフォルトで "連絡先(左ソフトキー)"、"予定表(右ソフトキー)" が割り当てられる。

 レジストリエントリの "@(default)" が表示されるタイトルで、"Open" が起動されるアプリケーションとなっている。レジストリ変更後はソフトリセットが必要。

・プログラムフォルダにアイコンを追加する

 "\Windows\スタート メニュー\プログラム" に、EXE のショートカットを入れる。または、EXE を "タップ&ホールド" してコンテキストメニューを出し、"プログラムにショートカットを送る" をタップ。

・スタートアップにアプリケーションを追加する

 "\Windows\スタートアップ" に、EXE のショートカットを入れる。

・キーボードショートカット

 キーボード付きの機種なら知っておくと便利。

IME (ON時 : Windowsでも有効)
ショートカット 機能
Ctrl + U 全角ひらがな (Windows: F6)
Ctrl + I 全角カタカナ (Windows: F7)
Ctrl + O 半角 (Windows: F8)
Ctrl + P 全角英数 (Windows: F9)
Ctrl + T 半角英数 (Windows: F10)
Ctrl + Space 半角スペース

入力項目全般
ショートカット 機能
Ctrl + Z Undo
Ctrl + X 切り取り
Ctrl + C コピー
Ctrl + V 貼り付け
Ctrl + A すべて選択

Word Mobile
ショートカット 機能
Ctrl + U 下線 (Underline)
Ctrl + I 斜体 (Italic)
Ctrl + B 太字 (Bold)
Ctrl + R 右寄せ
Ctrl + E センタリング
Ctrl + L 左寄せ
Ctrl + H バックスペース
Ctrl + F 検索
Ctrl + Q 終了

Excel Mobile
ショートカット 機能
Ctrl + U 下線 (Underline)
Ctrl + I 斜体 (Italic)
Ctrl + B 太字 (Bold)
Ctrl + E 数式バーへフォーカス
Ctrl + S シートへフォーカス
Ctrl + H 置換
Ctrl + F 検索
Ctrl + Q 終了

・ファイル名を指定して実行

 実はある。

  1. アクションボタンを押しっぱなしにする
  2. TODAY の時計を タップ&ホールド
  3. アクションボタンを離す
  4. [ファイル名を指定して実行] をタップ
  5. "ファイル名を指定して実行" ダイアログが表示される。
 ...でも、使い勝手は非常に悪い。


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