[AOB] 3.5inch LCD (480x320)

Raspberry Pi 用 LCD ディスプレイ (480x320) アドオンボードです。環境設定が必要なため、最初は HDMI 接続のディスプレイが必要です。


購入

Amazon 等で購入できます。


使い方

電源を切った状態で合体させます。コネクタの右端を揃えてください。

ドライバのインストール

  1. ターミナルを開く
  2. ドライバのインストール
    $ git clone https://github.com/goodtft/LCD-show.git
    $ chmod -R 755 LCD-show
    
  3. キャリブレーションツールのインストール
    $ cd LCD-show
    $ sudo dpkg -i -B xinput-calibrator_0.7.5-1_armhf.deb
    キャリブレーションツールは apt-get でもインストール可能。
    $ sudo apt-get install xinput-calibrator

ディスプレイを 3.5inch LCD に切り替え

  1. ターミナルを開く
  2. スクリプトを実行
    $ cd LCD-show
    $ sudo ./LCD35-show
    
  3. 自動的に再起動される。

    再起動後はディスプレイを HDMI に戻さない限り 3.5inch LCD に表示される。

480x320 はとても狭いので、ディスプレイを 3.5inch LCD に切り替える前に以下の設定を行うといいです。

  1. デスクトップの何もない所を右クリックして [デスクトップの設定] を選ぶか、アプリケーションメニューから [設定 | Appearance Settings] をクリック。
  2. [Menu Bar] タブでメニューアイコンのサイズを [Small (16x16)] にする。
  3. [System] タブで UI フォントサイズを [8pt] にする。
  4. まぁまぁ見やすくなる。

3.5inch LCD に切り替えた後でも設定できなくもないですが、狭くてちょっと面倒です。


3.5inch LCD のキャリブレーション

  1. ターミナルを開き、以下のコマンドを入力してキャリブレーションツールを起動するか、アプリケーションメニューの [設定 | Calibrate Touchscreen] を実行する。
    $ DISPLAY=:0.0 xinput_calibrator
  2. 赤い十字の中心を付属のタッチペンでポイントする。
  3. 4 箇所ポイントすればキャリブレーション完了。
  4. キャリブレーションの結果が表示されているので、
    --> Making the calibration permanent <--
      copy the snippet below into '/etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf' (/usr/share/X11/xorg.conf.d/ in some distro's)
    この行以下の文字列を /etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf に追記。
    Section "InputClass"
            Identifier      "calibration"
            MatchProduct    "ADS7846 Touchscreen"
            Option  "Calibration"   "3936 227 268 3880"
            Option  "SwapAxes"      "1"
    EndSection
    MatchProduct が同じセクションならば上書き。タッチパネルを一つしか使わないのであれば、すべて上書きするのが一番手っ取り早いと思う。
  5. 再起動
    $ reboot
  6. 何度キャリブレーションを行っても結果がおかしい場合には、/etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf を直接いじって不整合を解決する。
    オプション 説明
    Calibration MinX MinY MaxX MaxY を一度に指定する。
    MinX X 座標のキャリブレーション最小値。
    MinY Y 座標のキャリブレーション最小値。
    MaxX X 座標のキャリブレーション最大値。
    MaxY Y 座標のキャリブレーション最大値。
    SwapAxes / SwapXY X 座標と Y 座標が入れ替わっている時に 1 を設定する。
    InvertX X 座標の正負が逆の時に 1 を設定する。
    InvertY Y 座標の正負が逆の時に 1 を設定する。
    TransformationMatrix タッチパネルが回転している時に使う行列。
    EmulateThirdButton 右ボタンのエミュレート (長押し)。1 で有効。
    EmulateThirdButtonTimeout 右ボタンエミュレートまでの時間 (ms)。
    EmulateThirdButtonThreshold 右ボタンエミュレート可能な距離 (pixel)。
    長押しによる右クリックエミュレートを有効にするには以下のような設定を追加する。
            Option  "EmulateThirdButton"            "1"
            Option  "EmulateThirdButtonTimeout"     "750"
            Option  "EmulateThirdButtonThreshold"   "30"

なお、このキャリブレーションツールは一般的な USB タッチスクリーンのキャリブレーションにも使えます。


ディスプレイを HDMI に切り替え

  1. ターミナルを開く
  2. スクリプトを実行
    $ cd LCD-show
    $ sudo ./LCD-hdmi
    
  3. 自動的に再起動される。LCD はシャットダウンした状態で取り外す事。

おまけ

実際に動作している所です。


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