これは Delphi Advent Calendar 13日目の記事です。
http://qiita.com/advent-calendar/2016/delphi
さて、世の中には Remix OS というのがあってですね。
http://www.jide.com/remixos
Android をベースとした OS なのですが、マルチウィンドウで動作します。最新版のバージョン 3.0.x は Android 6.0 (marshmallow) ベースとなっており、Google Play も動作します。
この Remix OS には大きく三種類あります。
- Remix OS: ARM で動作します。
- Remix OS for PC: PC (x86) で動作します。
- Remix OS Player: PC 上の VM で動作します。
(普通の) Remix OS は実機 (スマホやタブレット) に焼いたりして動作させられます。
Remix OS が載った端末も発売されています。
[Remix Mini]
http://amzn.to/2ayw4af
Remix OS for PC は PC へインストールできるもので、Android-x86 ベースのようです。Tips も Android-x86 と同じものが使えたりします。
http://www.android-x86.org/
http://ht-deko.com/aspireone/
インストール方法は @IT の記事が詳しいです。
[Windows PCにRemix OS(Android OS)をインストールして再利用する]
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1608/31/news022.html
ただ、マルチウィンドウができる分、Remix OS の方がメモリを食うようです。
Remix OS Player は Bluestacks (http://www.bluestacks.com/ja/index.html?__dlrd=1) みたいな環境です。
エミュレータ込みでインストールされますので、PC 上でアプリケーションとして動作させられます。
さて、今回試したのは Remix OS for PC で、Android-x86 を試していた Acer Aspire One にインストールしてみました。
インストールは ISO を DVD に焼いてそこから起動し、起動メニューで TAB を押して
SRC= DATA= CREATE_DATA_IMG=1
を
INSTALL=1 DEBUG=
に書き換えて実行するだけです。その後の作業は Android-x86 と変わりませんでした。
Remix OS で ADB を使えるようにするには [開発者向けオプション] を出す必要があるのですが、これは [設定 | タブレット情報] でビルド番号を何回かクリックすると出てきます…まぁ、Android と同じですね。後は [開発者向けオプション] で [USB デバッグ] を有効にすれば ADB が使えます。
Delphi IDE との通信ですが、TCP/IP で接続するので、まずは Remix OS で IP Address を確認しておき、
adb connect <IPADDRESS>
で接続します。
すると、ターゲットに Remix OS for PC が出てきます。後は Android での開発と同じです。
普通に実行できました。ただ、ウィンドウがリサイズできなかったりします。フルスクリーンアプリケーションはフルスクリーンのまま、ウィンドウアプリはウィンドウのままです。何か設定があるのかもしれませんが…
[Why can't I resize window?]
http://support.jide.com/hc/en-us/articles/218060997-Why-can-t-I-resize-window-
Delphi 成分の少ない記事でしたが、Remix OS でも Delphi 製アプリが動くという事で。
|